2026年03月18日
[Redshift] Amazon Redshift increases performance for new queries in dashboards and ETL workloads by up to 7x
- 公開日: 2026-03-18 (JST)
- カテゴリ: Redshift
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/amazon-redshift-increases-performance-for-new-queries/
概要
Amazon Redshiftは新規クエリの実行開始を最大7倍高速化する最適化を導入しました。ダッシュボードやETL、近リアルタイム分析など低レイテンシSQLの応答性が自動的に向上します。
変更内容・新機能の詳細
今回の改善は「composition」と呼ばれるクエリコンパイル最適化によるものです。compositionは既存のロジックを軽量に組み合わせつつ、クエリ固有に最適化されたコードを同時に生成して利用可能なコンピュート上でコンパイル・実行します。これによりコンパイル処理をクエリ実行のクリティカルパスから切り離し、まず軽量な組成(composition)で即時実行を開始、その後バックグラウンドで完全最適化されたコードをコンパイルして以降の実行に反映します。結果として、初回実行(ウォームアップ前)の新規クエリが大幅に早く開始し、以降の実行と同等の性能に近づきます。適用範囲はすべてのプロビジョンドクラスターとサーバーレスワークグループで、商用の全リージョンに対してデフォルトで有効(追加料金不要)です。現時点ではRedshiftのcurrentトラックで利用可能で、他のトラックは今後のパッチで順次対応予定です。低レイテンシを求めるBIダッシュボード、ETLパイプライン、近リアルタイム分析、また自律型AIエージェントのようなワークロードで有効な改善です。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: BI/データ分析者、データエンジニア、SRE/運用チーム、AIアプリケーション開発者
- 利用シーン: BIダッシュボードのインタラクティブなクエリ、ETLジョブの新規クエリ、近リアルタイム分析や自律型エージェントの低レイテンシ要求ワークロード
- 運用効果: 新規クエリの初動遅延が低減され、ダッシュボードのレスポンス改善やETLレイテンシ短縮、ユーザー体験の向上が期待できる
- コスト影響: 機能自体は追加課金なしで有効だが、クエリ応答性向上によりクエリ実行頻度や並列性が変化すると総コンピュート利用量に影響する可能性がある
- リージョン: 商用の全AWSリージョンでデフォルト有効
技術的な注意点
- IAM権限: 本改善に対する特別なIAM設定は不要(既存のクラスター/ワークグループ設定で自動有効)
- リージョン制限: 商用AWSリージョンにて有効。リージョンによる例外は記事時点で報告なし
- コスト: 機能自体の追加料金は発生しないが、改善によりクエリ実行パターンが変わることで総計算リソース利用に影響する可能性あり。コスト変動を確認する場合はCloudWatchや請求レポートでモニタリングを推奨
- トラック/バージョン: 現在はRedshiftのcurrentトラックで有効。他トラックは今後のパッチで対応予定のため、特定の運用トラックを固定している場合はアップデート計画を確認
- 互換性/制約: プロビジョンドクラスターとサーバーレスワークグループに適用。特殊な拡張機能やサードパーティ接続での挙動は通常通り検証を推奨
- 検証方法: 実ワークロードまたは代表的なベンチマークで“コールド(初回)”クエリ応答時間と“ウォーム”実行後の応答時間を比較。CloudWatchメトリクス、Redshiftのシステムビュー(STL/ SVL系テーブル)やQuery monitoringを用いてコンパイル時間/実行時間の変化を確認
- 導入作業: ユーザー側での設定変更は不要。運用監視とパフォーマンス回帰テストを行い、期待どおりの改善が得られているか確認することを推奨
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/amazon-redshift-increases-performance-for-new-queries/
- https://docs.aws.amazon.com/redshift/latest/mgmt/welcome.html
[Sagemaker Studio] Amazon SageMaker Unified Studio adds custom metadata filters
- 公開日: 2026-03-18 (JST)
- カテゴリ: Sagemaker Studio
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/amazon-smus-custom-metadata-search/
概要
Amazon SageMaker Unified Studioにカスタムメタデータ検索フィルタが追加され、組織固有の属性(例:事業領域、データ分類、研究名など)でカタログ検索結果を絞り込めるようになりました。UIとAPIの両方でカスタムメタデータを使ったフィルタ作成が可能です。
変更内容・新機能の詳細
新機能は、SageMaker Unified Studioの「Browse Assets(アセット参照)」画面において、カタログに登録された任意のカスタムメタデータフィールドを条件として追加できる検索フィルタを提供します。サポートされるデータ型と演算子は以下の通りです:
- 文字列(string): 部分一致("contains")演算子
- 数値(Integer, Long): 等価(equals)、より大きい(greater than)、より小さい(less than)演算子 加えて、アセット名、説明、日付範囲でのフィルタも可能です。複数のフィルタを組み合わせて適用でき、選択したフィルタはブラウザのセッション間で保持されます。UIでは Browse Assets ページの「+ Add Filter」ボタンからフィルタを作成できます。プログラム的には SearchListings API の filters パラメータに metadata form attributes を渡して同等の検索が行えます。機能は Amazon SageMaker Unified Studio がサポートされるすべての AWS リージョンで利用可能で、課金は標準の Amazon SageMaker 料金が適用されます。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: データサイエンティスト、機械学習エンジニア、データカタログ管理者、SRE/運用チーム
- 利用シーン: 組織固有のプロパティ(例:study ID、サンプル種別、ビジネスリージョン、データ分類)でアセットを素早く絞り込む検索
- 運用効果: 必要なモデル・データ・ノートブック・アセットを迅速に発見できるため、再利用性が向上し探索時間が短縮される
- 分析ワークフローへの影響: データ発見性が向上することで実験の反復サイクルが短縮され、データガバナンスや分類ポリシーの運用が容易になる
- API連携の利便性: SearchListings API を使った自動化(CI/CDやカタログ同期)においてカスタムメタデータでの絞り込みが可能
技術的な注意点
- IAM権限: Browse Assets や SearchListings API を呼び出すための SageMaker API 権限(該当する sagemaker:SearchListings 等の許可)をロール/ユーザーに付与してください
- リージョン制限: Amazon SageMaker Unified Studio がサポートされる全リージョンで利用可能(リージョンによる個別の制限はありません)
- コスト: 新機能自体に別料金はなく標準の Amazon SageMaker 料金が適用されますが、検索API 呼び出しや Studio 利用に伴う通常の課金は発生します
- メタデータ要件: フィルタに使用するカスタムメタデータはアセット登録時にカタログに存在している必要があります。メタデータのスキーマ/命名規則は運用で統一してください
- データ型の制約: 文字列は "contains" のみ、数値は Integer/Long のみサポート(equals/gt/lt)。複雑な型や配列/ネスト構造の直接比較は不可の可能性があります
- フィルタ結合: 複数のフィルタを組み合わせて適用可能ですが、論理結合(AND/OR)の挙動や優先順位は API/ドキュメントを確認してください
- 永続性: フィルタ選択はブラウザセッション間で保持されますが、ブラウザのキャッシュ/クッキー削除や別ブラウザでは保持されません
- 互換性/運用: 既存のカタログ登録フローにカスタムメタデータ項目を追加する運用変更が必要となる場合があります
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/amazon-smus-custom-metadata-search/
- https://docs.aws.amazon.com/sagemaker/latest/dg/unified-studio-browse-assets.html
- https://docs.aws.amazon.com/sagemaker/latest/APIReference/API_SearchListings.html
[Opensearch Service] Amazon OpenSearch Service now supports OpenSearch version 3.5
- 公開日: 2026-03-18 (JST)
- カテゴリ: Opensearch Service
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/amazon-opensearch-service-version-3-5/
概要
Amazon OpenSearch ServiceでOpenSearch 3.5が利用可能になりました。エージェント型AI(agentic AI)対応の会話メモリやコンテキスト管理、ノーコードのエージェントUI、検索関連性ワークベンチの強化などが含まれます。
変更内容・新機能の詳細
OpenSearch 3.5は、エージェント型アプリケーション構築を支援する複数の機能改善を導入しています。主なポイントは以下のとおりです。 ・会話メモリ(persistent conversation memory): 会話コンテキストやツールの推論を永続ストレージに保持し、マルチターン会話で一貫した応答と推論の再利用を可能にします。 ・コンテキスト管理: LLMへ送る入力を自動でトランケーション(切り詰め)および要約し、トークンコストを抑えつつ応答品質を維持する仕組みを提供します。 ・ノーコードエージェントインターフェース: Model Context Protocol (MCP) 統合、検索テンプレート、会話メモリ、シングルモデル構成などをサポートし、コードを書かずに高度なエージェントを構築できます。 ・検索関連性ワークベンチの拡張: LLMを使った自動評価(カスタマイズ可能なプロンプトで検索結果を自動判定)、定期実験(ナイトリー/週次/月次)による品質トラッキング、単一クエリ比較ビューでのエージェント発行クエリとエージェント要約の併表示などにより、関連性チューニングの高速化と大規模化を支援します。 また、OpenSearch 3.5はAmazon OpenSearch Serviceが利用可能なすべてのAWSリージョンで利用可能になっています。アップグレード手順や互換性については公式ドキュメントを参照してください。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: 検索エンジン開発者、機械学習エンジニア、SRE/運用チーム、プロダクトマネージャー
- 利用シーン: エージェント型チャットボットやマルチターン会話アプリケーション、検索関連性の継続的評価とチューニング、自動化された品質検証(夜間/週次/月次実験)
- 運用効果: 会話メモリで会話の一貫性向上、コンテキスト管理でLLMトークンコスト削減、LLM評価とスケジュール実験で関連性改善の高速化と回帰検出が可能
技術的な注意点
- IAM権限: ドメインの更新やアップグレードを行うためのOpenSearch Service管理権限(UpdateDomainConfig / UpgradeDomain 等の操作を許可するIAMポリシー)が必要です
- リージョン制限: Amazon OpenSearch Serviceが提供されている全リージョンでOpenSearch 3.5が利用可能です(リージョンによる未対応はありません)
- コスト: 会話メモリの永続化によるストレージ増加、LLM連携や自動評価の利用に伴う外部LLMコスト/APIコール増加の可能性あり。定期実験の実行頻度により追加コストが発生します
- 互換性・移行: カスタムプラグインや拡張機能、インデックス設定の互換性を事前に検証してください。本番アップグレード前にスナップショットを取得し、ステージング環境で検証することを推奨します
- アップグレード運用: インプレースアップグレードとクラスタ再作成(新クラスターへデータ移行)の選択肢があります。ダウンタイムやリソース再配分の影響を評価の上、ローリングアップグレード等の手順を計画してください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/amazon-opensearch-service-version-3-5/
- https://docs.aws.amazon.com/opensearch-service/latest/developerguide/opensearch-versions.html
[Sagemaker Studio] Amazon SageMaker Unified Studio supports aggregated view of data lineage
- 公開日: 2026-03-18 (JST)
- カテゴリ: Sagemaker Studio
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/amazon-sageMaker-unified-studio-aggregated-view
概要
Amazon SageMaker Unified Studioに、データ系譜(data lineage)を複数レベルで集約して表示する「Aggregated view」が追加され、IdCベースのドメインでは既定表示になりました。合わせて、系譜グラフをプログラム的に照会できるQueryGraph APIが提供されます。
変更内容・新機能の詳細
Aggregated viewは、特定時点のイベント順表示ではなく、データセットに寄与したすべてのジョブや変換を横断的に集約して表示します。これにより、複数レベルにまたがる依存関係(上流ソース/下流コンシューマ)を一望でき、データ変換のフローや影響範囲を把握しやすくなります。従来の「イベントタイムスタンプ順」表示(ポイントインタイムでの故障調査に有用)はトグル("display in event timestamp order")で切替可能です。QueryGraph APIは、ノードの構造とメタデータ、拡張された業務コンテキストを含む系譜グラフを返すため、プログラムから系譜情報を取得して可視化・監査・自動化ワークフローに組み込めます。記事によればAggregated viewは既存のSageMaker Unified Studioリージョンで利用可能です。ドキュメントとAPIリファレンスに、導入手順や利用例(クエリ方法、レスポンス構造、ページネーションやフィルタリング)があります。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: データエンジニア、MLエンジニア、SRE、データガバナンス/監査チーム
- 利用シーン: データ依存性の可視化、モデルへの影響範囲評価、インシデント調査、監査証跡の取得
- 運用効果: 上流ソースや下流消費先の全体像把握が容易になり、影響分析・ロールバック計画・コンプライアンス対応が迅速化される
- 開発効率: QueryGraph APIを用いた自動化(系譜を基にしたCI/CDフローや通知)や外部カタログ連携が可能になる
技術的な注意点
- IAM権限: QueryGraph等の系譜API利用にはSageMaker系のAPI呼び出し権限(例: sagemaker:QueryGraph など)や関連するLineageエンティティへの参照権限が必要です。事前にポリシーを確認してください。
- リージョン制限: 記事では「既存のAmazon SageMaker Unified Studioリージョンで利用可能」とされていますが、組織やアカウントの設定によっては展開タイミングが異なる場合があります。利用前に対象リージョンでの有効化状況をドキュメントで確認してください。
- コスト: 表示自体に追加の機能課金が明記されていないケースが多いですが、系譜取得に伴うAPI呼び出しや、関連するSageMaker実行ログ/メタデータ保存、外部ストレージへのエクスポート等は通常の利用料やストレージコストが発生します。大量のグラフ照会はAPIレートやデータ転送の観点で影響が出る可能性があります。
- パフォーマンス/スケーラビリティ: 大規模な系譜グラフはレスポンスが大きくなるため、APIのページネーションやフィルタリングを活用してください。UIでの表示や自動処理ではノード数に応じた可視化設計が必要です。
- 互換性/動作: Aggregated viewはIdC(AWS Identity Center)ベースのドメインで既定表示となる旨があるため、ドメイン設定によって既定表示が異なる点に注意してください。
- データ整合性: 集約表示は過去の複数イベントを横断するため、時間軸の解釈(いつの状態を参照しているか)に注意し、ポイントインタイム調査が必要な場合はイベントタイムスタンプ順表示に切替えてください。
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/amazon-sagemaker-unified-studio-aggregated-view-of-data-lineage/
- https://docs.aws.amazon.com/sagemaker/latest/dg/lineage.html
- https://docs.aws.amazon.com/sagemaker/latest/APIReference/API_QueryGraph.html
[SageMaker] SageMaker Training Plans now enables extending of existing capacity commitments without workload reconfiguration
- 公開日: 2026-03-18 (JST)
- カテゴリ: SageMaker
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/amazon-sagemaker-training-plan-extension/
概要
Amazon SageMaker Training Plansで、予約したGPUキャパシティをワークロードの再構成なしで延長できるようになりました。短期間(1日刻み)から中長期(7日刻み)まで柔軟に延長可能で、実行中の学習ジョブを中断せずに継続できます。
変更内容・新機能の詳細
SageMaker Training Plansは事前に指定した期間とクラスターサイズ(最大64インスタンス)でGPUキャパシティを予約する機能です。本アップデートにより、既存のTraining Planをワークロードの再設定なしで延長できるようになりました。延長は1日単位で最大14日、または7日単位で最大182日(26週)まで可能で、コンソールまたはAPIから開始できます。延長の購入が完了すると、SageMakerは予約済みのインフラを継続して提供し、学習ワークロードは中断されずに実行を続けます。SageMakerは開始時にコスト効率の高いTraining Planを提案し、購入後は自動的にインフラをプロビジョニングしてジョブを実行します。インスタンスの利用可能性や料金詳細はSageMakerの料金ページを参照してください。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: 機械学習エンジニア、データサイエンティスト、MLプラットフォーム/インフラ運用者
- 利用シーン: 学習ジョブが想定より長時間かかるケースでの追加キャパシティ確保(長時間トレーニング、ハイパーパラメータ探索、分散学習の延長)
- 運用効果: ワークロードの再構成やジョブ再起動なしに予約容量を延長できるため、ジョブ中断による再実行コストや設定工数を削減
- コスト影響: 延長分は追加で課金されるため、予算管理と延長期間の見積もりが必要
- スケーラビリティ: 最大64インスタンスのクラスターでの予約が前提のため、大規模分散学習にも対応可能
技術的な注意点
- IAM権限: Training Plansの作成・購入・延長を行うためのSageMaker関連権限(コンソール操作/API呼び出しが可能なロールやポリシー)を付与する必要があります
- リージョン制限: インスタンスの可用性はリージョンごとに異なります。利用前に料金ページおよびリージョン別のインスタンスタイプ提供状況を確認してください
- 課金/コスト: 延長は購入時点で課金対象になります。延長分の料金と既存プランの料金構成を事前に確認してください
- 拡張単位・上限: 延長は1日単位で最大14日、または7日単位で最大182日まで。クラスターあたりのインスタンス数は最大64が想定されています
- 実行中の適用: 延長を購入するとワークロードは中断されず継続しますが、確実に中断を避けるためには期日前の手続き運用を推奨します
- API/コンソール: 延長はSageMakerコンソールまたはAPI経由で操作可能。自動化する場合はAPIを組み込んだ運用フローを検討してください
- 互換性/制約: 既存のTraining Planに対してのみ適用されます。特殊なカスタムプロビジョニングや外部リソース依存のワークロードは事前に確認してください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/amazon-sagemaker-training-plan-extension/
- https://docs.aws.amazon.com/sagemaker/latest/dg/training-plans.html
- https://aws.amazon.com/sagemaker/pricing/
[General] AWS Blu Insights is now AWS Transform for mainframe refactor
- 公開日: 2026-03-18 (JST)
- カテゴリ: General
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/aws-transform-mainframe-refactor/
概要
AWS Blu Insights の機能が AWS Transform に統合され、メインフレームのリファクタリング機能が「AWS Transform for mainframe refactor」として利用可能になりました。コード変換は従量制(行数課金)から無償提供に変更され、コンソールから直接プロジェクトを開始できます。
変更内容・新機能の詳細
今回の変更で、メインフレーム近代化の3つのパターン(refactor、replatform、reimagine)が AWS Transform コンソール内で一元化されました。従来 Blu Insights として提供されていたコード解析・変換機能は AWS Transform for mainframe refactor として統合され、コード変換処理そのものが無償で提供されます(従来の行数ベースの課金モデルを廃止)。
アクセスは既存の AWS 資格情報で AWS Transform コンソールから行え、これまで必須だった Transformation Center への3段階認証要件が撤廃されたため、リファクタリングの検討・評価へのハードルが低くなっています。アプリ内に自己学習用のトレーニングコンテンツは引き続き用意されており、利用者は自分のペースで学習可能です。サービスは18リージョンで利用可能で、未対応リージョンでは従来どおり AWS Mainframe Modernization コンソール経由でのアクセスが継続されます。詳細・開始手順は AWS Transform for mainframe refactor のユーザーガイドを参照してください。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: メインフレーム近代化を検討するアプリケーションアーキテクト、クラウドエンジニア、変換ベンダー
- 利用シーン: メインフレーム資産の移行評価、既存コードの自動解析・リファクタリング試行、モダナイゼーション方式(refactor/replatform/reimagine)の比較検討
- 運用効果: 初期評価・PoCの実施コストと時間が削減され、変換の障壁が低下することでモダナイゼーションの採用が加速
- コスト影響: コード変換自体は無償化されたが、変換後のビルド・テスト・ランタイム(Compute/S3/データ転送等)の利用は別途課金される可能性がある
- ガバナンス影響: 公式のアクセス要件が緩和されたため、社内の承認フローやセキュリティガバナンスを再検討する必要がある
- リージョン制限: 現時点で18リージョンで提供。未対応リージョンは AWS Mainframe Modernization コンソールを利用する必要がある
技術的な注意点
- IAM権限: AWS Transform および関連リソース(S3、CodeCommit/CodeBuild、CloudWatch など)への適切な IAM 権限が必要です。事前に必要なロール・ポリシーを確認してください
- リージョン制限: AWS Transform for mainframe refactor は18リージョンで利用可能。未対応リージョンでは AWS Mainframe Modernization コンソール経由での利用が継続されます
- コスト: コード変換は無償ですが、変換後のビルドやテスト、移行先リソース(EC2、ECS、Lambda、RDS など)の利用は通常料金が発生します。S3 やデータ転送にかかる費用も評価時に考慮してください
- データ保護: 変換対象コードやサンプルデータをクラウドにアップロードする場合は機密情報の取り扱いに注意し、暗号化やアクセス制御を適用してください
- 運用手順: 自動変換結果は必ず手動レビュー・テストを行い、ビルド/ランタイムの互換性やパフォーマンスを検証してください
- 認証・ガバナンス: 以前の3レベル認証要件が撤廃されているため、企業内の承認フローやトレーニング要件を独自に整備することを推奨します
- 移行パス: 一部リージョンやケースでは従来の Mainframe Modernization ワークフローと併用する必要があるため、移行計画に合わせてどのコンソール経由で作業するかを決定してください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/aws-transform-mainframe-refactor/
- https://docs.aws.amazon.com/transform/latest/userguide/
[Msk] Amazon MSK expands Express brokers to Africa (Cape Town) and Asia Pacific (Taipei) regions
- 公開日: 2026-03-18 (JST)
- カテゴリ: Msk
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/amazon-msk-express-2-new-aws-regions/
概要
Amazon MSKの新しいブローカー種別「Express brokers」が、アフリカ(ケープタウン)およびアジア太平洋(台北)リージョンでProvisionedクラスタ向けに利用可能になりました。これにより一ブローカーあたりのスループット増、スケール速度向上、復旧時間短縮が期待できます。
変更内容・新機能の詳細
Express brokersはAmazon MSK Provisioned向けの新しいブローカータイプで、標準的なApache Kafkaブローカーと比較して一ブローカーあたり最大3倍のスループット、最大20倍高速なスケールアップ、復旧時間を最大90%短縮するよう設計されています。デフォルトでKafkaのベストプラクティス設定が適用され、すべてのKafka APIをサポートするため既存のクライアントアプリケーションの変更なしに利用可能です。レイテンシは低く維持され、CloudWatchなど既存の監視・運用ツールと連携して使えます。利用開始はAmazon MSKコンソールまたはAWS CLIから新規クラスタ作成時にExpress brokersを選択して行い、詳細はAmazon MSK Developer Guideを参照してください。なお、Express brokersはProvisionedクラスタ向けのブローカー種別であり、既存の標準ブローカーからExpressへインプレースで切り替える場合は新規クラスタ作成とデータ移行(MirrorMakerやKafkaレプリケーションなど)が必要になる可能性があります。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: Kafkaを使ったストリーミング基盤を運用する開発者、SRE、データエンジニア
- 利用シーンまたは効果: 高スループットが求められるイベント処理、リアルタイム分析、ログ・メトリクス収集パイプラインでレイテンシ低下やスループット向上を実現
- 運用効果: スケールアップ速度の向上と復旧時間の短縮により障害対応・容量追加の運用負荷が低減される
- リージョン: 新たにAfrica (Cape Town)とAsia Pacific (Taipei)で利用可能(その他リージョンでも既に提供されている場合あり)
- 互換性: Kafkaの既存クライアントやAPIと互換性があり、アプリ側の変更は不要
技術的な注意点
- IAM権限: クラスタ作成・管理に必要な権限(例: msk:CreateCluster、msk:UpdateCluster、iam:PassRoleなど)を事前に確認してください
- リージョン制限: 本拡張は記事時点でAfrica (Cape Town)とAsia Pacific (Taipei)向けの提供開始を意味します。他リージョンでは未対応の可能性があるため利用前にリージョンでの対応状況を確認してください
- コスト: Express brokersは性能向上に伴い料金体系が標準ブローカーと異なる可能性があります。導入前にMSKの料金ページでコスト影響を確認してください
- 移行/互換性: 既存のProvisioned標準ブローカーをインプレースでExpress化できない場合があるため、新規クラスタ作成とデータ移行が必要になることがあります。ダウンタイムやデータ移行戦略を計画してください
- モニタリング: CloudWatch等の既存監視は引き続き使用可能ですが、スループットやレイテンシの期待値が変わるためアラーム閾値の再調整を推奨します
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/amazon-msk-express-2-new-aws-regions/
- https://docs.aws.amazon.com/msk/latest/developerguide/
- https://aws.amazon.com/msk/pricing/
[Bedrock] Amazon Bedrock AgentCore Runtime now supports shell command execution
- 公開日: 2026-03-18 (JST)
- カテゴリ: Bedrock
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/bedrock-agentcore-runtime-shell-command/
概要
Amazon BedrockのAgentCore Runtimeに新しいAPI InvokeAgentRuntimeCommandが追加され、実行中のAgentCoreセッション内でシェルコマンドを直接実行し、HTTP/2で出力をリアルタイムにストリーミングし終了コードを受け取れるようになりました。これによりコンテナ内で独自にコマンド実行ロジックを実装する必要がなくなります。
変更内容・新機能の詳細
InvokeAgentRuntimeCommand APIは、実行中のAgentCore Runtimeセッション内で任意のシェルコマンドを起動できるプラットフォームレベルの機能を提供します。開発者はコマンドを送信し、標準出力/標準エラーをHTTP/2ストリームでリアルタイムに受信し、プロセスの終了コードを取得できます。コマンドはエージェントセッションと同じコンテナ、ファイルシステム、環境変数のもとで実行され、エージェントによる推論呼び出しと並行して実行可能で、呼び出しをブロックしません。これにより、テスト実行、依存パッケージのインストール、git操作など決定論的な操作をLLMベースのワークフローに統合しやすくなります。従来はコンテナ内で子プロセス生成、stdout/stderrのキャプチャ、タイムアウト処理などを自前実装する必要がありましたが、InvokeAgentRuntimeCommandがその作業を置き換えます。現時点で14リージョンで利用可能です(下記参照)。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: Bedrock上でエージェントを実装する開発者、SRE、プラットフォームエンジニア
- 利用シーン: テスト実行、依存関係インストール、git操作、ファイル操作など、LLMの推論フローと組み合わせる必要がある決定論的なシェル処理の実行
- 運用効果: コンテナ内でのプロセス管理や入出力キャプチャのためのカスタム実装が不要になり開発工数が削減される。リアルタイム出力ストリーミングによりデバッグ性・監視性が向上し、エージェント処理と並列で実行してもブロッキングが発生しにくくなる
技術的な注意点
- IAM権限: InvokeAgentRuntimeCommandを呼び出すための適切なBedrock API権限(例: bedrock:InvokeAgentRuntimeCommand)を付与してください。セッション管理やログ閲覧には追加権限が必要になる場合があります。
- リージョン制限: サポートされるリージョンは以下の14リージョンです: US East (N. Virginia), US East (Ohio), US West (Oregon), Asia Pacific (Mumbai), Canada (Central), Asia Pacific (Seoul), Asia Pacific (Singapore), Asia Pacific (Sydney), Asia Pacific (Tokyo), Europe (Frankfurt), Europe (Ireland), Europe (London), Europe (Paris), Europe (Stockholm)。その他リージョンでは未対応の可能性があります。
- コスト: AWSのアナウンスに追加料金の明記はありませんが、AgentCore Runtimeの実行時間やネットワーク転送、関連するログ保存やメトリクス収集には通常の料金が発生する可能性があります。想定ワークロードでのリソース使用量を評価してください。
- セキュリティ: コマンドは同じコンテナ/ファイルシステム/環境で実行されるため、入力検証、権限の最小化、コンテナ分離(必要なら別コンテナでの実行)や監査ログの出力を検討してください。悪意あるコマンドやサプライチェーンリスクに注意が必要です。
- 同時実行とタイムアウト: コマンドはエージェント呼び出しと並行実行可能とされていますが、並列プロセス数やリソース競合(CPU/メモリ/ディスクI/O)に依存します。タイムアウトやリソース制限は明示的に設ける設計を推奨します。
- ログ/監査: リアルタイムストリーミングはHTTP/2で行われます。CloudWatch等へのログ転送や監査要件がある場合、その連携設定を確認してください。
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/bedrock-agentcore-runtime-shell-command/
- https://docs.aws.amazon.com/bedrock/latest/userguide/
[Corretto] Amazon Corretto 26 is now generally available
- 公開日: 2026-03-18 (JST)
- カテゴリ: Corretto
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/03/amazon-corretto-26-generally-available/
概要
Amazon Corretto 26 が一般提供されました。OpenJDK 26 ベースの無償で商用利用可能なマルチプラットフォームJDKで、Linux/Windows/macOS向けにダウンロード可能です(サポートは2026年10月まで)。
変更内容・新機能の詳細
Corretto 26 は OpenJDK 26 の機能リリースを取り込み、以下の主要機能・改善を提供します。
- HTTP/3 サポート (JEP 517): Javaアプリケーションから最新のHTTP/3プロトコルを利用可能にし、レイテンシ低減や接続効率の改善が期待できます。クライアント/サーバー両面でのHTTP/3エンドポイント利用が可能です。
- Ahead-of-Time (AOT) オブジェクトキャッシュ (JEP 516): よく使われるオブジェクトを事前にキャッシュしておくことでアプリ起動時間を短縮。任意のガベージコレクタと連携でき、起動性能改善に寄与します(事前生成手順が必要)。
- パターンマッチングの拡張 (JEP 530): 型や値のチェックに対する記述が簡潔になり、プリミティブ型(int, boolean 等)へのサポートも追加され、条件分岐や分解処理がより表現力豊かになります。
- "Final を本当に不変にする" の準備 (JEP 500): リフレクションで final フィールドを書き換えるコードに対して警告を出し始めます。将来的に final フィールドが完全不変になる変更への互換性対策で、安全性およびコンパイラ/ランタイム最適化(定数畳み込みなど)を促進します。
- Structured Concurrency(継続プレビュー、JEP 525): 関連する複数スレッドの作業を単一の作業単位として扱うAPIを提供し、エラー処理・キャンセル・可観測性の一貫性を向上させます。依然プレビュー段階のためAPI変更の可能性あり。
- Vector API(継続インキュベータ、JEP 529): CPUのSIMD命令を活用する高性能な数値演算APIを改善。数値処理や機械学習前処理などでパフォーマンス向上が期待されます(インキュベータのため安定性やAPI変更の可能性あり)。
- Lazy Constants(継続プレビュー、JEP 526): 不変データの初期化を遅延させるAPIを提供し、finalフィールドの性能特性を保ちながら柔軟な遅延初期化を可能にします(プレビュー)。
Corretto 26 はオープンソースライセンスで配布され、公式の Corretto ダウンロードページから Linux/Windows/macOS 向けバイナリを入手できます。詳細は OpenJDK 26 のプロジェクトページに記載されています。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: Java開発者、アプリケーションプラットフォームチーム、SRE/運用担当者
- 利用シーン: 高速起動が求められるマイクロサービス(AOTオブジェクトキャッシュ)、低レイテンシ通信が必要なウェブ/APIサービス(HTTP/3)、数値演算や信号処理の高速化(Vector API)、並行処理の簡素化と信頼性向上(Structured Concurrency)
- 運用効果: 起動時間短縮、ネットワークレイテンシ低下、数値処理の実行速度向上、並行処理のデバッグ・監視が容易になることでシステム信頼性と運用効率が向上
技術的な注意点
- IAM権限: Corretto 本体の利用に特別な IAM 権限は不要(ダウンロードは公開ページから)。
- リージョン制限: ダウンロード自体にリージョン制限は通常なし。ただし配布ミラーやアップデートの配信経路は変わる可能性があるため企業ポリシーで確認を。
- サポート期限: Corretto 26 の公式サポートは 2026年10月までです。長期運用する場合はサポート期限を考慮して採用してください。
- プレビュー/インキュベータ機能: Structured Concurrency、Vector API、Lazy Constants 等は継続プレビューやインキュベータ段階です。利用には --enable-preview オプション(コンパイラ/ランタイム)等が必要になる可能性があり、API変更のリスクがあります。
- 互換性/移行: "Making Final Mean Final" の準備による警告は、リフレクションで final フィールドを書き換える既存コードに影響を与える可能性があります。事前に静的解析・テストを行ってください。
- AOT オブジェクトキャッシュの導入: 事前キャッシュ生成や運用手順(ビルドパイプラインへの組み込み)が必要です。動作確認と起動ベンチマークを実施してください。
- コスト: Corretto 自体は無償ですが、HTTP/3 や Vector API 等の性能改善によりインフラ負荷やインスタンスサイズを見直すことで運用コストに影響を与える可能性があります。パフォーマンステストを推奨します。