2026年04月06日
[S3] Amazon S3 starts rolling out new security best practice to new and existing buckets by default
- 公開日: 2026-04-06 (JST)
- カテゴリ: S3
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/04/s3-default-bucket-security-setting/
概要
Amazon S3は既定のバケットセキュリティ設定を変更し、新規の一般用途バケットに対してサーバー側暗号化(SSE-C:顧客提供キー)を無効化するロールアウトを開始しました。既存アカウントでもSSE-Cを使用していない場合は新規の書き込みリクエストでSSE-Cが無効になりますが、SSE-Cを既に利用しているアカウントや既存のSSE-Cオブジェクトには影響しません。
変更内容・新機能の詳細
主な変更点:
- 新規一般用途バケット: デフォルトでSSE-C(Server-Side Encryption with Customer-provided keys)を無効化。新しく作成したバケットではSSE-Cを利用したサーバー側暗号化がデフォルト設定として許可されません。
- 既存バケット(アカウント内にSSE-Cで暗号化されたオブジェクトが存在しない場合): 新しい書き込みリクエストに対してSSE-Cが無効化されます。つまり、該当アカウントでは以後のPUT等でSSE-Cを指定しても扱われない、または拒否される挙動になります(具体的なAPIレスポンスは使用するSDK/APIやS3の実装に依存します)。
- SSE-Cを既に使っているアカウント: バケットや既存オブジェクトの暗号化設定は変更されません。既存のSSE-Cオブジェクトは引き続きアクセス可能で、SSE-Cキーの管理は従来通りユーザー責任です。
- 適用範囲とスケジュール: 今回のデフォルト変更は37のAWSリージョン(AWS ChinaおよびAWS GovCloud (US)含む)に対して数週間かけてロールアウトされます。 推奨対応:
- 新規開発や運用ではSSE-S3(Amazon S3 managed keys)またはSSE-KMS(AWS KMS管理キー)への移行を検討する。これらは鍵の保管やローテーション、監査が容易です。
- 既存でSSE-Cを利用している場合は、継続利用の可否を検討し、移行するならばオブジェクトのコピー(PUT COPYやS3 Batch Operations)で暗号化方式を変更する計画を立てる。
- アプリケーションはSSE-C関連ヘッダー(例: x-amz-server-side-encryption-customer-key 等)を送信する実装があるか確認し、不要であれば削除、またはSSE-KMS等へ切り替える実装変更とテストを行う。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: S3でSSE-C(顧客提供キー)を利用する開発者、運用者、セキュリティ担当者
- 利用シーンまたは効果: SSE-Cを使ったオブジェクト書き込みを行うアプリケーションはヘッダーの送信や暗号化フローを見直す必要がある。新規バケットではSSE-Cがデフォルトで無効になるため、SSE-KMSやSSE-S3への移行で鍵管理やコンプライアンスを簡素化できる
- 運用効果: SSE-C誤設定やキー管理ミスによるセキュリティリスクの低減。逆に、SSE-Cに依存したワークロードは事前対応を行わないと書き込み失敗やサービス障害が発生する可能性がある
技術的な注意点
- IAM権限: SSE-C固有の追加IAM権限は不要だが、オブジェクトをコピーして暗号化方式を変更する場合はs3:GetObject、s3:PutObject、場合によってはs3:ReplicateObjectやS3 Batch Operationsの権限が必要
- リージョン制限: ロールアウトは37リージョンに展開されるが、全リージョン適用のタイミングは異なるため自リージョンの状況を公式ドキュメントで確認すること
- 既存SSE-Cオブジェクトの扱い: 既存のSSE-Cで暗号化されたオブジェクト自体は今回の変更で消去・再暗号化されない。SSE-Cを使用するアカウントはバケット設定が変更されない
- 互換性: クライアントがSSE-Cヘッダーを送信する実装の場合、書き込みリクエストが拒否されるか、S3側でSSE-Cが無視される可能性があるため事前検証が必要
- コスト: オブジェクトの再暗号化やコピーに伴うリクエスト料金、データ転送(同リージョン内は通常データ転送無料だがリクエスト費用は発生)およびS3ストレージの操作コストが発生する可能性あり
- 運用手順: 移行はテスト環境で検証し、キー管理(SSE-Cの鍵保有ポリシー)や障害対応手順を文書化すること
- 監査・コンプライアンス: SSE-KMSへ移行する場合はKMSキーのポリシー、アクセスログ(CloudTrail)やS3アクセスログの確認を推奨
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/04/s3-default-bucket-security-setting/
- https://docs.aws.amazon.com/AmazonS3/latest/userguide/ServerSideEncryptionCustomerKeys.html
- https://docs.aws.amazon.com/AmazonS3/latest/userguide/UsingEncryption.html
[Govcloud Us] Amazon RDS for Oracle now supports Oracle Management Agent version 24.1.0.0.v1 for Oracle Enterprise Manager Cloud Control 24aiR1
- 公開日: 2026-04-06 (JST)
- カテゴリ: Govcloud Us
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/04/amazon-rds-oracle-supports-oracle-management-agent-version-for-oracle-enterprise-manager=cloud-control/
概要
Amazon RDS for OracleがOracle Enterprise Manager Cloud Control 24aiR1向けのOracle Management Agent (OMA) v24.1.0.0.v1をサポートしました。RDS上のOracleインスタンスにOMAをインストールして既存のOracle Management Service (OMS) と連携できます。
変更内容・新機能の詳細
サポートされたエージェントはOracle Management Agent 24.1.0.0.v1で、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 24ai Release 1以降のOMSと連携可能です。RDS for OracleではOption Groups経由でOEM_AGENTオプションを追加し、AGENT_VERSIONを"24.1.0.0.v1"に設定することで有効化します。オプション設定にてOMSのホスト名(またはIP)、ポート、エージェント登録用パスワード(agent registration password)、および通信に使用する最小TLSバージョン(TLSv1.2)を指定する必要があります。エージェントはRDSインスタンス上にインストールされ、指定したOMSへメトリクス/監視データを送信します。ネットワーク接続(VPCからOMSへの疎通)、TLS設定、エージェント登録の手順(登録パスワードの設定・同期)が事前に整っていることが前提です。詳細な手順と互換性についてはAmazon RDS for Oracleのドキュメントを参照してください。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: OracleデータベースをRDSで運用し、Oracle Enterprise Managerで一元管理・監視したいDB管理者/運用チーム
- 利用シーン: OEM 24aiR1(以降)のOMSにRDS上のOracleインスタンスを登録して、性能監視、アラート、診断情報の収集を行う場面
- 運用効果: OEM上でRDSインスタンスの監視と管理が可能になり、既存の監視フローや運用手順を維持したままRDSを統合できる
- 導入作業: Option GroupにOEM_AGENTを追加しAGENT_VERSION=24.1.0.0.v1を設定、OMS情報とTLS設定を構成する必要があるため準備作業(ネットワーク、証明書、登録パスワード)が発生する
技術的な注意点
- IAM権限: Option Groupの変更やDBインスタンスの変更を行うためのRDS関連IAM権限(例: rds:ModifyOptionGroup / rds:ModifyDBInstance等)が必要です
- リージョン制限: 記事はGovCloud (US)カテゴリで公開されています。利用可能リージョンは順次展開される可能性があるため、実際の対応リージョンはコンソールまたはドキュメントで確認してください
- コスト: OMA自体で追加のAWS課金は通常発生しませんが、OMSへのネットワークトラフィック(インターネット経由やクロスリージョン接続)に伴うデータ転送費用や運用コスト、Oracle側のライセンス/サポート費用は発生し得ます
- ライセンス: OEM/OMAはOracle製品です。OMSやOEM機能の利用についてはOracleのライセンス条項とサポート契約を確認してください(顧客責任)
- 再起動: Optionの追加や設定変更がDBインスタンスの再起動を必要とする場合があります。作業前に影響範囲を確認してください
- ネットワーク/セキュリティ: RDSインスタンスからOMSへ到達可能なネットワーク経路(VPCルート、セキュリティグループ、NACL、VPN/Direct Connect等)を確保する必要があります
- TLS: 最小TLSバージョンはTLSv1.2に設定する必要があります。OMS側の証明書やTLS設定が互換であることを確認してください
- 互換性確認: 対象のOracleエンジンバージョンやRDSのオプション互換性はドキュメントで確認してください(エンジンバージョンによっては非対応の場合があります)
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/04/amazon-rds-oracle-supports-oracle-management-agent-version-for-oracle-enterprise-manager=cloud-control/
- https://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/UserGuide/CHAP_Oracle.html
- https://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/UserGuide/USER_ModifyingOptionGroups.html