2026年07月10日
[Ec2] Amazon EC2 I7ie instances now available in AWS Asia Pacific (Hyderabad) region
- 公開日: 2026-07-10 (JST)
- カテゴリ: Ec2
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/amazon-ec2-i7ie-instances-aws-hyd-region/
概要
Amazon EC2 I7ie インスタンスが AWS Asia Pacific (Hyderabad) リージョンで利用可能になりました。大容量のローカルNVMeと低レイテンシ/高スループットのストレージI/Oを必要とするワークロード向けのストレージ最適化インスタンスです。
変更内容・新機能の詳細
I7ie インスタンスは第5世代 Intel Xeon プロセッサ(全コアターボ 3.2GHz)を搭載し、既存の I3en と比較して最大で約40%のコンピュート性能向上、価格性能比で約20%の改善をうたいます。ローカル NVMe ストレージは最大 120TB の高密度構成をサポートし、vCPU とメモリは前世代比で最大2倍まで増強されたバリエーションを提供します。ストレージ面では第3世代 AWS Nitro SSD を採用し、リアルタイムのストレージ性能が最大65%向上、ストレージI/O レイテンシは最大50%低減、レイテンシ変動は最大65%低減といった改善が報告されています。インスタンスサイズは9種類で、ネットワーク帯域は最大 100 Gbps、EBS 帯域は最大 60 Gbps を提供します。これらの特性により、低レイテンシでランダム読み書き性能が高いローカルストレージを必要とする大規模データセット向けワークロード(分析、検索、データキャッシュ、ログ処理、オンプレ移行時のデータ集約等)に最適です。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: ストレージ集約型ワークロードを扱うシステムアーキテクト、データエンジニア、SRE、検索エンジンや分散ストレージを運用するチーム
- 利用シーン: 大容量ローカルNVMeを活用する低レイテンシなランダムI/Oが必須のデータベース、検索インデックス(Elasticsearch/OpenSearch 等)、ログ集約、オンプレのストレージ負荷が高いワークロードのクラウド移行
- 運用効果: ローカルストレージ性能と一貫した低レイテンシによりクエリ/トランザクションの応答性が改善され、スループット向上とコストあたり性能の改善が期待できる
技術的な注意点
- リージョン制限: この記事時点では AWS Asia Pacific (Hyderabad) リージョンでの提供開始。利用前に他リージョンでの対応状況とAZ配備を確認してください
- インスタンスストア: ローカルNVMeはインスタンスストア(エフェメラル)です。停止/終了でデータが消失するため、永続性が必要なデータはバックアップやレプリケーション設計が必要です
- EBS連携: EBS 帯域は最大 60Gbps ですが、ワークロードのEBS依存度とスループット要件を事前に評価してください
- OS/ドライバー: 高性能ネットワーク(ENA)とNVMeをフルに活用するために、対応するカーネルや AWS 推奨の AMI(例: Amazon Linux 2 の最新カーネル等)を利用してください
- インスタンス上限: デフォルトの vCPU クォータやインスタンス数制限に注意。必要に応じてサポート経由でクォータ増加申請が必要です
- コスト: 高密度ストレージ/高ネットワーク帯域を持つためコストは上位。価格性能比は改善しているものの、導入前にリージョン別料金と運用コストを比較してください
- 互換性と設計: 高帯域・低レイテンシを活かすためには配置グループ(Cluster/Spread など)の利用、ネットワーク最適化、IOパラレル化設計(スレッド数、キュー深度等)の検討が有効です
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/amazon-ec2-i7ie-instances-aws-hyd-region/
- https://aws.amazon.com/ec2/instance-types/i7ie/
[Documentdb] Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) now supports R8g.24xlarge and R8g.48xlarge instances
- 公開日: 2026-07-10 (JST)
- カテゴリ: Documentdb
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/amazon-documentdb-r8g-24xl-48xl/
概要
Amazon DocumentDB (MongoDB互換) がR8gファミリーの大容量インスタンス(R8g.24xlarge、R8g.48xlarge)をサポートしました。Graviton4プロセッサとDDR5メモリにより、メモリ集中型や高並列負荷のワークロード向けに大幅なスループットと大きなワーキングセット保持が可能になります。
変更内容・新機能の詳細
新たにサポートされたインスタンスはR8g.24xlarge(96 vCPU、768 GiBメモリ)とR8g.48xlarge(192 vCPU、1,536 GiBメモリ)です。R8gはAWS Graviton4(ARMベース)プロセッサとDDR5メモリを採用しており、より高いメモリ帯域とCPU性能を提供します。これにより、高並列のトランザクションアプリケーション、大規模ドキュメント処理、メモリ集約型の運用ワークロードなどでより大きなワーキングセットをインメモリで保持でき、I/OやCPUボトルネックを緩和できます。R8gインスタンスはAmazon DocumentDB 5.0以上で利用可能で、StandardおよびIO-Optimizedのクラスタストレージ構成の両方に対応します。既存クラスタのインスタンスタイプ変更や新規作成はAWS Management Console、AWS CLI、SDKから行えます。リージョン別の提供状況や料金は公式の価格ページおよびドキュメントを参照してください。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: データベース管理者、プラットフォーム/SRE、アプリケーション開発者(大規模データ/メモリ負荷を扱うチーム)
- 利用シーン: 高並列トランザクション処理、大規模バッチ/ドキュメント変換、キャッシュ代替としての大きなワーキングセット保持、機械学習の前処理やリアルタイム集計
- 運用効果: メモリ内での作業セット拡大によるクエリ遅延低減とスループット向上、インスタンスあたりの同時接続数対応能力向上によるコスト効率改善(ワークロードによる)
- 注意点(運用): インスタンスタイプ変更はインスタンスの再起動やフェイルオーバーを伴うため、メンテナンスウィンドウでの適用や事前の検証が推奨されます
技術的な注意点
- 対応エンジン: Amazon DocumentDB 5.0以上でサポートされています
- ストレージ構成: StandardおよびIO-Optimizedクラスタストレージで利用可能です
- IAM権限: クラスタ/インスタンス変更に必要な権限(例: docdb:ModifyDBCluster, docdb:ModifyDBInstance 等)を事前に確認してください
- リージョン制限: リージョンごとの提供可否があります。利用前に価格ページ/ドキュメントで提供リージョンを確認してください
- 互換性: DocumentDBはマネージドサービスのためドライバ互換性に影響はありませんが、クライアント側でARMバイナリを直接ホストしている場合は別途確認が必要です(多くの場合影響なし)
- 運用影響: インスタンスタイプ変更は再起動/フェイルオーバーを伴い一時的な接続断が発生します。バックアップ/スナップショット時間やレプリケーション遅延の挙動も変わる可能性があるため、事前ベンチマークと監視(CloudWatchメトリクス、ログ)の確認を推奨します
- コスト: vCPU・メモリ増加に伴い時間単価は上昇します。料金ページで想定コストを確認し、必要に応じてパフォーマンス試験でTCOを評価してください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/amazon-documentdb-r8g-24xl-48xl/
- https://docs.aws.amazon.com/documentdb/latest/developerguide/what-is.html
- https://aws.amazon.com/documentdb/pricing/
[Database Migration Service] AWS DMS Schema Conversion now supports AI agent automation
- 公開日: 2026-07-10 (JST)
- カテゴリ: Database Migration Service
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/aws-dms-sc-ai-agent-automation-mcp-server/
概要
AWS DMS の Schema Conversion が AWS MCP Server 経由で AI コーディングエージェントによる自動化に対応しました。IDEから自然言語で完全なマイグレーションワークフローを実行でき、スキーマ変換から評価レポート作成、結果エクスポートまでエージェントが自律的に実行します。
変更内容・新機能の詳細
AWS Database Migration Service (DMS) の Schema Conversion が、AWS MCP Server を介して Kiro、Claude Code、Cursor などの AI コーディングエージェントと連携可能になりました。エージェントはdms-schema-conversionというスキル(オンデマンドでロード)を利用し、プロジェクト作成、ソースメタデータの参照、スキーマ変換、評価レポート生成、結果のエクスポートといった一連の作業を自然言語コマンドから実行できます。dms-schema-conversion スキルは事前定義された手順(API 呼び出しパターン、スキーマ除外ルール、運用順序ルールなど)をエージェントに提供し、一般知識に基づく即興動作を避けて試行錯誤のループを削減します。さらに、ストアドプロシージャ、関数、トリガーなど残存するコードオブジェクトの変換支援も可能で、これは re:Invent 2024 で導入された生成 AI 機能を基盤としています。本機能は既存のすべての DMS Schema Conversion のソース/ターゲットエンジンペアに対して追加料金なしで利用可能です。リージョンの提供可否は Supported AWS Regions ページを参照してください。利用開始は公式ドキュメント「Using AI agents with DMS Schema Conversion」を参照してください。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: データベース移行エンジニア、クラウドアーキテクト、SRE/運用チーム、開発者チーム
- 利用シーン: IDEから自然言語でスキーマ変換ワークフローを実行して、ソースデータベースからターゲットへの移行準備を自動化する場面(プロジェクト作成、メタデータ確認、スキーマ/コードオブジェクト変換、評価レポート生成、成果物のエクスポート)
- 運用効果: 手作業のスキーマ変換作業が短縮され、変換ミスや反復試行を減らして移行のリードタイムを短縮。変換の自動化によりエンジニアの生産性が向上し、移行計画の早期評価が可能になる
- 適用範囲: 既存の DMS Schema Conversion がサポートする全ソース/ターゲットエンジンペア(ただしリージョンごとの提供状況は要確認)
技術的な注意点
- IAM権限: AWS MCP Server と DMS Schema Conversion を操作するための適切な IAM ロール/ポリシーが必要。エージェントが呼ぶ API に対する許可(DMS、MCP Server 関連の権限)を事前に付与してください
- リージョン制限: 全リージョンで提供されるわけではありません。詳細は Supported AWS Regions ページで確認してください
- コスト: AIエージェント連携機能自体は DMS Schema Conversion の既存ペアに対して追加料金なしとされていますが、DMS の通常コスト、データ転送料、AWS MCP Server の利用コスト、また外部エージェント(Kiro/Claude Code/Cursor等)のサービス利用料やライセンス費用は別途発生する可能性があります
- セキュリティとデータ保護: メタデータやスキーマ情報がエージェント経由で処理されるため、機密データの取り扱い方針(マスキング、同意、ログ保管)、ネットワーク経路(VPC エンドポイントやプライベート接続)および暗号化を確認してください。外部エージェントのデータ送信ポリシーも確認が必要です
- 互換性: 記載のとおり既存の DMS Schema Conversion のソース/ターゲットペアをサポートしますが、特定のデータベース固有のコード(複雑なストアドプロシージャ等)は完全自動化が難しい場合があり、人によるレビューや追加チューニングが必要です
- 運用設計: エージェントが実行する手順は事前定義されたルールに従います。カスタムワークフローや独自の除外ルールを適用する場合は、手順の調整およびテストを行ってください
- エージェントプロバイダ: Kiro、Claude Code、Cursor 等のサードパーティエージェントの可用性・機能は各プロバイダに依存します。使用するエージェントのバージョン、利用条件、セキュリティ仕様を確認してください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/aws-dms-sc-ai-agent-automation-mcp-server/
- https://aws.amazon.com/about-aws/global-infrastructure/regional-product-services/
- https://docs.aws.amazon.com/dms/latest/userguide/CHAP_SchemaConversion.html
[Organizations] AWS Organizations now applies account departure security controls by default for new organizations created via AWS Organizations console
- 公開日: 2026-07-10 (JST)
- カテゴリ: Organizations
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/aws-organizations-security-controls-new-orgs-console
概要
AWS Organizations コンソールから新しい組織を作成すると、デフォルトでアカウント退会・閉鎖を防ぐセキュリティ制御(SCP)が自動適用されるようになりました。これによりマルチアカウント環境の初期ガバナンスが簡素化され、誤操作によるメンバーアカウントの離脱や閉鎖リスクを低減します。
変更内容・新機能の詳細
新規に AWS Organizations コンソールから組織を作成した場合、サービスは組織のルートに対して軽量な Service Control Policies(SCP)を自動で適用します。これらのポリシーはメンバーアカウントが組織を離脱したり自身を閉鎖したりする操作をブロックすることを目的としており、企業の移行や新規組織立ち上げ時に即時の保護を提供します。デフォルトの設定は業務を阻害しないように軽量に設計されており、管理者はいつでもコンソールからこれらのSCPを確認、変更、無効化できます。なお、この自動適用は「AWS Organizations コンソールで新規作成した組織」に対して行われる点に注意してください。適用される具体的なブロック対象は、組織の離脱やアカウントの閉鎖に関わるAPI/アクション(例: LeaveOrganization 等)に関連する権限を制限する形のSCPです。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: CloudOps/プラットフォーム管理者、中央セキュリティチーム、AWS導入担当者
- 利用シーン: 新規組織立ち上げ時や既存企業のAWS移行時に、誤ってメンバーアカウントが組織を離脱・閉鎖することを防ぎたいケース
- 運用効果: 初日からの保護により手動でのSCP設定作業を削減し、ガバナンス基盤の早期確立が可能
- 制限・注意点: 自動適用はコンソールで作成した新規組織に限定され、API/Infrastructure as Codeで作成した組織には適用されない可能性がある
技術的な注意点
- 必要な権限: デフォルトの適用はシステム側で行われますが、SCPの確認・変更にはOrganizations管理権限(例: CreateOrganization/UpdatePolicy/AttachPolicy等)が必要です
- リージョン制限: 本機能は US East (N. Virginia), AWS GovCloud (US‑East), AWS GovCloud (US‑West), China (Beijing), China (Ningxia) で利用可能です。全リージョンで未対応の可能性があります
- コスト: SCPの適用自体に追加料金は発生しませんが、管理・運用の工数や監査ログ保管(CloudTrail等)に伴うコストは発生する可能性があります
- 互換性: コンソール以外(API/CloudFormation/プロビジョニング自動化)で作成した組織には自動適用されない点を考慮してください
- 監査/可視性: 組織設定やポリシー変更は CloudTrail 等で監査できます。ポリシーの適用状況は Organizations コンソールで確認してください
- 変更可能性: 管理者はいつでもこれらのデフォルトSCPを編集または無効化できるため、既存の運用要件と照合の上で調整してください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/aws-organizations-security-controls-new-orgs-console
- https://docs.aws.amazon.com/organizations/latest/userguide/
- https://docs.aws.amazon.com/organizations/latest/userguide/orgs_manage_policies_scp.html
[IAM] OAuth support for the AWS MCP Server
- 公開日: 2026-07-10 (JST)
- カテゴリ: IAM
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/oauth-aws-mcp-server/
概要
AWS MCP ServerがAWS Sign-In経由のOAuthをサポートし、AIエージェントを追加の認証ソフト不要で標準的なOAuth方式により直接接続できるようになりました。既存のAWS ID/サインイン方法/IAM権限やガバナンスはそのまま適用されます。
変更内容・新機能の詳細
今回の更新で、AWS MCP Serverは業界標準のOAuth(OAuth 2.0ベース)を利用した接続をサポートします。開発者はブラウザによる対話的な認可(インタラクティブ)またはプログラムからの非対話(ヘッドレス)認可でエージェントを承認できます。管理者は既存のIAMポリシーに加え、新たに提供されるOAuth関連機能(グローバル条件キー、トークンのイントロスペクション/失効API、動的クライアント登録、CloudTrailの監査イベント)を用いてアクセスを統制・監査できます。これにより、AWSの既存のID基盤とガバナンスを維持しつつ、AIエージェントを安全に統合できます。ドキュメントとして、What's New記事はもちろん、Sign-In with OAuth 2.0のユーザーガイドやAgent Toolkit内のMCP Server設定ガイド(ブログ投稿による詳細手順も参照)を参照して実装します。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: AI/エージェント開発者、SRE/クラウド運用チーム、セキュリティ/アイデンティティ管理者
- 利用シーン: AIエージェントがAWS上のリソースにアクセスする際の認証/認可(インタラクティブなブラウザ承認およびヘッドレスなプログラム承認)
- 運用効果: 既存IAMと統合されたOAuthによりエージェントのアクセス制御と監査が容易になり、トークンのイントロスペクション/失効による即時停止やCloudTrailによる操作記録でセキュリティとコンプライアンスを強化できる
技術的な注意点
- IAM権限: OAuthで発行されたトークンは既存のAWSアイデンティティ/ロールと紐づけて制御されます。事前に該当するIAMポリシーと信頼ポリシーを確認・設定してください。
- リージョン制限: 公表のWhat's Newではリージョン制限の明示はありません。利用前に公式ドキュメントで対応リージョンを確認してください。
- コスト: OAuth機能自体に専用料金がかかるかは明記されていませんが、CloudTrailログ保存、APIコール、MCP Serverの運用に伴う通常のサービス料金やログ保管コストが発生する可能性があります。
- トークン管理: トークンのライフサイクル(有効期限、リフレッシュ、失効)を設計に組み込み、失効APIを用いた即時無効化の運用手順を用意してください。
- 動的クライアント登録: 動的登録は利便性が高い反面、悪意あるクライアント登録を防ぐため登録ポリシーや承認ワークフローを整備してください。
- 監査/ログ: OAuth関連のイベントはCloudTrailに記録できます。監査要件に合わせてCloudTrail設定とログ保存ポリシーを確認してください。
- 互換性/実装: 対話的承認と非対話的承認いずれもサポートされていますが、具体的なOAuthフロー(例:authorization code、client credentials等)の適用可否は利用ガイドで確認してください。
参考情報
[Timestream] Amazon Timestream for InfluxDB now publishes database state change events to Amazon EventBridge
- 公開日: 2026-07-10 (JST)
- カテゴリ: Timestream
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/timestream-influxdb-eventbridge/
概要
Amazon Timestream for InfluxDB がデータベースの状態変更(作成・削除・スケーリング・パラメータ更新・メンテナンス・再起動など)を Amazon EventBridge にイベントとして公開するようになりました。これによりポーリング不要で自動処理やアラート、監査ログ収集が可能になります。
変更内容・新機能の詳細
Timestream for InfluxDB はインスタンスやクラスターのライフサイクルに関する状態変更イベントを、成功/失敗の両方を含めて Amazon EventBridge のデフォルトイベントバスに公開します。公開されるイベントには、作成・削除、コンピュート/ストレージのスケーリング、パラメータグループの更新、メンテナンスウィンドウ、再起動などの操作が含まれます。イベントのソースは aws.timestream-influxdb で、EventBridge のコンテンツベースフィルタ(event pattern)で絞り込みが可能です。EventBridge の任意のターゲット(AWS Lambda、AWS Step Functions、Amazon SQS、Amazon SNS、クロスアカウントのイベントバスなど)へルーティングできるため、スケール完了時の自動ワークフロー起動、失敗イベントの即時通知、CloudWatch Logs や S3 へ送って監査トレイルを保存するといった運用が簡単に構築できます。利用開始は EventBridge コンソールで source を aws.timestream-influxdb にしたルールを作成するだけです。機能は Timestream for InfluxDB が利用可能な全リージョンで有効で、EventBridge の標準料金(ルール評価・ターゲット配信)が適用されます。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: DevOps/SRE、DB 管理者、運用/監査チーム、アプリケーション開発者
- 利用シーン: スケール操作やメンテナンス完了で自動ジョブを起動するワークフロー、失敗イベントの即時アラート、全イベントを S3/CloudWatch に保存して監査証跡を確保する運用
- 運用効果: API ポーリング不要でリアルタイムに状態変化へ対応可能になり、監視自動化・障害検知の迅速化と監査性の向上が期待できる
技術的な注意点
- IAM権限: EventBridge ルール作成 (events:PutRule, events:PutTargets 等) とターゲットに応じた iam:PassRole や各サービスの実行権限が必要です。ターゲット先(Lambda、Step Functions 等)へのアクセス権を事前に確認してください。
- リージョン制限: Timestream for InfluxDB が利用可能なリージョンで有効です。利用前に対象リージョンでサービスがサポートされているか確認してください。
- コスト: EventBridge のルール評価・ターゲット配信料金が発生します。CloudWatch Logs や S3 に保存する場合はそれぞれのストレージ/ログ取得コストが別途かかります。
- イベントフォーマットとフィルタ: イベントは source="aws.timestream-influxdb" を持ち、detail や detail-type を使ったコンテンツベースフィルタが利用できます(EventBridge のイベントパターンに基づくフィルタリング)。
- 配信保証・再試行: イベント配信は EventBridge のデリバリモデルに従います。ターゲットの受信失敗時の再試行やデッドレター設定は EventBridge 側で設定してください。
- クロスアカウント: クロスアカウント配信を行う場合は受信側イベントバスの許可設定(PutPermission 等)と必要なロールを構成してください。
- 監査/保管: 完全な監査トレイルが必要な場合、CloudWatch Logs/S3 への転送と保持ポリシーを設計し、保存コストと保持期間を検討してください。
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/timestream-influxdb-eventbridge/
- https://docs.aws.amazon.com/eventbridge/latest/userguide/what-is-amazon-eventbridge.html
- https://aws.amazon.com/eventbridge/pricing/
- https://aws.amazon.com/timestream/pricing/
[Client Vpn] AWS Client VPN extends availability to four additional AWS Regions
- 公開日: 2026-07-10 (JST)
- カテゴリ: Client Vpn
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/aws-client-vpn-four-additional-regions/
概要
AWS Client VPNが4つの追加リージョン(Canada West (Calgary)、Mexico (Central)、Asia Pacific (New Zealand)、Asia Pacific (Taipei))で利用可能になりました。これにより、追加リージョンでフルマネージドなリモートアクセスVPNを簡単に構築・運用できます。
変更内容・新機能の詳細
AWS Client VPNはフルマネージドなクライアントVPNサービスで、ハードウェアVPNアプライアンス不要・従量課金モデルでリモートユーザーをAWS内やオンプレミスのネットワークに安全に接続します。今回のアップデートで以下のリージョンが新たにサポートされます:Canada West (Calgary)、Mexico (Central)、Asia Pacific (New Zealand)、Asia Pacific (Taipei)。 主な技術的特徴として、OpenVPNベースのクライアント接続エンドポイント、認証方式(Active Directory連携、証明書ベース、SAMLフェデレーション等)、クライアントCIDRブロックの割当、VPCサブネット(ターゲットネットワーク)への関連付け、ルートとセキュリティグループによるアクセス制御、CloudWatchによる接続監視・ログ収集が利用可能です。管理操作はAWSマネジメントコンソール/CLI/APIで行え、スケーラブルに接続数を処理します。料金はエンドポイント稼働時間と転送データ量等の従量課金モデルです。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: リモートワークを持つ企業のネットワーク管理者、セキュリティチーム、SRE/クラウドエンジニア
- 利用シーン: 地理的に近いリージョンで低遅延・データレジデンシー要件を満たしたVPN接続を構築する場面(カナダ、メキシコ、ニュージーランド、台湾周辺ユーザー向け)
- 運用効果: ハードウェア運用削減と一元管理による運用負荷の低減、従量課金によるコスト最適化、地域ユーザーの遅延改善と規制対応の容易化
技術的な注意点
- IAM権限: Client VPN関連の作成・管理にはEC2系権限(例: ec2:CreateClientVpnEndpoint 等)やIAM/ACM操作権限が必要です。事前に権限ポリシーを確認してください。
- ACM証明書: サーバー証明書を使用する場合は、該当リージョンのAWS Certificate Manager(ACM)に証明書を用意する必要があります(リージョンを跨いだ証明書使用は不可)。
- 認証連携: Active DirectoryやSAML連携を利用する場合、対応するディレクトリサービスやIdPが同リージョンで利用可能か確認してください(AD ConnectorやAWS Managed Microsoft ADの設定が必要)。
- リージョン制限: 今回4リージョンで利用可能になりましたが、全リージョンでのサポートではありません。利用前に対象リージョンでのサービス可用性を確認してください。
- サービスクォータ: エンドポイント数や同時接続数等のクォータ制限があります。大量接続を想定する場合は事前にクォータ確認/引き上げ申請を行ってください。
- ネットワーク設定: ターゲットネットワーク(VPCサブネット)へのルート設定、セキュリティグループ、NATやルートテーブルの影響を考慮する必要があります。分割トンネル等の設定によりトラフィックフローは変わります。
- コスト: エンドポイント稼働時間・データ転送量等に基づく従量課金です。リージョンごとに料金が異なる場合があるため、コスト試算を事前に行ってください。
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/aws-client-vpn-four-additional-regions/
- https://aws.amazon.com/vpn/client-vpn/
- https://docs.aws.amazon.com/vpn/latest/clientvpn-admin/what-is.html
- https://aws.amazon.com/vpn/pricing/
[SageMaker] Amazon SageMaker Unified Studio adds custom asset types to the catalog in IAM-based domains
- 公開日: 2026-07-10 (JST)
- カテゴリ: SageMaker
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/smus-custom-asset-types-iam/
概要
Amazon SageMaker Unified StudioがIAMベースのドメイン向けに「カスタムアセットタイプ」機能を追加しました。ドメイン管理者は任意フォーマットの資産(S3上の医用画像、PowerBIダッシュボード、サードパーティ生成のPDFなど)をStudioのカタログで管理・公開できます。
変更内容・新機能の詳細
カスタムアセットタイプは、ドメイン管理者が名前・説明・オプションのメタデータフォーム(各アセットが持つべきフィールド定義)を指定して作成します。作成したタイプから個別アセットを登録でき、用語集(glossary)タグやREADMEドキュメントでビジネスコンテキストを付与できます。アセットを公開すると、同一ドメイン内のユーザーは名前・タイプ・用語集で検索して見つけ、既存のカタログのガバナンス付きワークフロー(購読リクエスト/承認フロー)を通じて購読申請が可能です。これにより、ファイル形式や格納場所に依存せずTeamやAIエージェントが資産を発見・利用できるようになり、外部ツールや個別プロセスに頼らずに統合的な資産管理が行えます。操作はStudioのカタログUIから行えるほか、ドキュメントとAPI/CLIを併用して自動化することが想定されます。本機能はAmazon SageMaker Unified Studioが利用可能なすべてのリージョンで、IAMベースのドメインに対して提供されています。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: データサイエンティスト、機械学習エンジニア、ドメイン管理者、SRE/運用チーム
- 利用シーン: S3上の非構造化データ、BIダッシュボード、PDFレポートなど多様なアセットをStudioカタログで一元管理し、検索・発見・購読ワークフローに組み込む場面
- 運用効果: 資産の発見性向上とガバナンス付きの共有が容易になり、別管理していたドキュメントや外部ツールへの依存を削減。AIエージェントやチーム間での再利用が促進されることで開発効率とコンプライアンスが改善される
技術的な注意点
- IAM権限: ドメイン管理者ロールまたはカタログ管理に必要なSageMaker権限が必要です。具体的なAPI/アクションはユーザーガイドで確認してください。
- リージョン制限: Amazon SageMaker Unified Studioが利用可能なリージョンで提供されています。利用可能リージョンは公式ページで確認してください。
- 互換性/ドメイン種別: 本機能は「IAMベースのドメイン」に対する追加機能です。AWS IAM Identity Center(旧AWS SSO)など別のドメイン管理方式を使っている場合、挙動や対応状況を確認してください。
- データ配置/アクセス: 実際のアセット(例: S3オブジェクト、外部ダッシュボード)は元の保存先のアクセス制御が適用されます。カタログはメタデータと参照を管理するため、実体アクセスの権限設定も忘れずに行ってください。
- コスト: カタログのメタデータ登録自体に大きな追加料金は通常発生しませんが、アセット格納先(S3等)のストレージ、外部サービス利用、カタログ連携で利用する他サービスの料金は別途発生します。詳細は料金ページで確認してください。
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/smus-custom-asset-types-iam/
- https://docs.aws.amazon.com/sagemaker/latest/dg/
[General] Amazon SageMaker HyperPod now supports deep health checks for Slurm clusters with continuous provisioning
- 公開日: 2026-07-10 (JST)
- カテゴリ: General
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/deep-health-check-continuous-slurm/
概要
Amazon SageMaker HyperPodが、継続的プロビジョニング(continuous provisioning)で作成されたSlurmクラスタに対してGPUアクセラレータの深いハードウェア/接続チェック(deep health checks)をオンデマンドで実行できるようになりました。新規ノードがオンラインになるたびに包括的な検査を行い、不良ノードを検出・隔離してジョブ実行前に対処できます。
変更内容・新機能の詳細
Deep health checksは、SlurmでオーケストレーションされたHyperPodクラスタ(継続的プロビジョニングで作成されたインスタンス群)に対して、GPUハードウェアのストレステスト、ネットワーク接続テスト、マルチノード通信性能の検査などを実行する機能です。インスタンスグループ単位または個別インスタンスをターゲットに指定でき、オンデマンドでまたは新しいワーカーノードが非同期に追加されるタイミングで自動的に実行できます。チェック中のインスタンスはスケジューリングから自動的に隔離され、検査をパスするとサービスに復帰します。進捗と結果はSageMakerコンソールおよびAPIでインスタンス/インスタンスグループごとに可視化されます。失敗したノードは、HyperPodの自動ノード回復機能と組み合わせることで自動再起動や置換が行われ、クラスタ健全性を維持します。これにより、単一の不良ノードによる数時間の計算時間の浪費や、マルチノード学習の遅延を低減できます。機能はAmazon SageMaker HyperPodが利用可能なすべてのリージョンで提供されます。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: 機械学習エンジニア、クラスタ管理者、SRE/運用チーム
- 利用シーンまたは効果: 大規模GPUクラスターでの分散学習/ハイパーパラメータ探索における事前ハードウェア検証。新規ノード投入時の障害検出によるジョブ失敗・計算浪費の低減
- 運用効果: ノードの事前検証により不良ノードによる学習中断を防止し、クラスタの可用性と信頼性が向上。継続的プロビジョニングと組み合わせてスケーリングの柔軟性を維持しつつハードウェア品質を担保
技術的な注意点
- IAM権限: SageMaker HyperPod管理、EC2/Auto Scaling操作、ログ出力(CloudWatch/S3)、必要に応じてSSMアクセス等の権限を事前に確認・付与してください
- リージョン制限: Amazon SageMaker HyperPodが利用可能なリージョンで提供されています。HyperPod未対応リージョンでは利用できません
- コスト: チェック実行中のインスタンス稼働時間、失敗時の再起動・置換による追加EC2料金、ログ保存やメトリクス送信に伴うCloudWatch/S3コストが発生する可能性があります
- 互換性/制限: 対象はSlurmでオーケストレーションされたクラスタ(継続的プロビジョニングで作成されたノード)。非Slurm環境やカスタムオーケストレーションには適用されません
- 運用上の注意: 深いハードウェアストレステストは所要時間があるため、スケールアウト時の利用可能容量が一時的に低下し得ます。チェック設定やタイミングを運用ポリシーに合わせて調整してください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/deep-health-check-continuous-slurm/
- https://docs.aws.amazon.com/sagemaker/latest/dg/hyperpod.html
[SageMaker] Amazon SageMaker Feature Store now supports batch feature writes and record listing
- 公開日: 2026-07-10 (JST)
- カテゴリ: SageMaker
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/amzn-sgm-feature-store-batch-write-list/
概要
Amazon SageMaker Feature Storeがバッチ書き込み(BatchWriteRecord)、レコード一覧取得(ListRecords)、およびオフラインストアのカスタムGlue/Icebergテーブル名作成をサポートしました。大規模な特徴量取り込みとレコード管理の効率化が図れます。
変更内容・新機能の詳細
主な新機能の技術的内容:
- BatchWriteRecord: 単一リクエストで複数のレコードを複数のFeature Groupへ書き込めます。対象はオンラインストア、オフラインストア、または両方を指定可能。個々のレコード単位で失敗結果を返すため、部分失敗を検出して再送処理が行えます。レコード単位・リクエスト単位・Feature Group単位のTTL設定をサポートし、高スループットかつ低レイテンシでのデータ取り込みが可能です。
- ListRecords: 事前にレコード識別子(ID)を知らなくても、Feature Group内のレコード識別子をページ単位で列挙できます。機能としては、Feature Groupの中身の閲覧・監査、識別子の回収、ライフサイクル管理(削除や再取り込みのための識別)に利用できます。結果はページネーションされます。
- オフラインストアのカタログ設定: オフラインストアを構成する際に、GlueテーブルおよびIcebergテーブルに対してカスタム名を指定して作成できるようになりました。これにより既存データカタログとの統合や命名規約の適用が容易になります。
- 運用面: これらにより専用のバルク取り込みツールやレコード探索用のカスタム実装を作る必要が減り、SDK/CLI経由でスケーラブルにFeature Storeを利用できます。新機能はAmazon SageMaker Feature Storeが利用可能なすべてのリージョンで提供されています(詳細はドキュメント参照)。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: データサイエンティスト、機械学習エンジニア、MLOps/運用チーム
- 利用シーン: 大量の特徴量データを一括で取り込むバッチパイプライン、Feature Group中身の監査・確認・識別子回収、オフラインストアのデータカタログ統合
- 運用効果: API呼び出し数の削減とレイテンシ改善により取り込みコストとオペレーション負荷が低減。部分失敗の検知で堅牢なリトライ戦略が組めるため信頼性が向上
技術的な注意点
- IAM権限: BatchWriteRecordやListRecordsを使うためのFeature Store Runtime権限(sagemaker-featurestore-runtime系)と、オフラインストア設定時にはGlueやS3へアクセスするためのIAMロール/ポリシーが必要です(Glueカタログ作成、S3書込、Iceberg関連の権限)。
- リージョン制限: 新機能は「Amazon SageMaker Feature Storeが利用可能なリージョン」で提供されています。利用前に対象リージョンでの提供状況を確認してください。
- コスト: BatchWriteRecordはAPI呼び出し回数を減らせますが、保存データ量の増加やGlueカタログ/Icebergメタデータの作成、オフラインデータ処理(Athena/Glueジョブなど)に起因する追加コストが発生する可能性があります。請求影響を事前に見積もってください。
- API/スループット制限: リクエストサイズやバッチあたりのレコード数、スループットにサービス側の制限がある可能性があります。大量取り込みではスロットリングや分割処理の検討が必要です。開発前にAPIリファレンスで制限値を確認してください。
- 一貫性と遅延: オンラインストアとオフラインストアへのレプリケーションはレイテンシや整合性モデル(最終的整合性/遅延)があるため、即時参照が必要な用途とバッチ分析用途で挙動を確認して設計してください。
- 互換性/命名: オフラインストアでカスタムGlue/Icebergテーブル名を指定する際は既存のカタログ命名規則やパーティション設計との衝突に注意し、アクセス権やカタログ整合性を運用ルールに組み込んでください。
- SDK/CLI: これらの操作はAWS SDK(Feature Store Runtime API)およびCLIで利用可能です。実装前に最新版のSDKとAPIドキュメントを確認してください。
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/amzn-sgm-feature-store-batch-write-list/
- https://docs.aws.amazon.com/sagemaker/latest/dg/feature-store.html
[Msk] Amazon MSK Replicator now supports replication from external Apache Kafka clusters to MSK Standard brokers
- 公開日: 2026-07-10 (JST)
- カテゴリ: Msk
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/amazon-msk-replicator-external-kafka-standard-broker-support
概要
Amazon MSK Replicatorは、外部のApache Kafkaクラスター(オンプレミス、自主管理のAWS上クラスタ、他クラウド等)からAmazon MSK Standardブローカーへデータをレプリケーションできるようになりました。従来のMSK Express向けサポートに加え、MSK Standardへの双方向レプリケーション(Standard→外部も可)を公式にサポートします。
変更内容・新機能の詳細
MSK Replicatorは、Kafkaクラスター間のデータ複製を自動化するAmazon MSKの機能で、今回の更新により外部Apache KafkaからMSK Standardブローカーへのレプリケーションが可能になりました(従来はMSK Expressのみ)。接続認証としてSASL/SCRAMまたは相互TLS(mTLS)が利用でき、外部クラスターとMSK間でプロデューサー・コンシューマーを順序に依存せず移行可能です。主な技術的特徴は以下です。
- 双方向のコンシューマーグループオフセット同期:コンシューマー位置をクラスタ間で同期するため、移行やフェイルオーバー/フェイルバック時のデータ重複や欠落を軽減します。
- トピック名の維持:元のトピック名を保持してレプリケーションできるため、アプリケーション側の変更を最小化できます。
- 無限レプリケーションループの回避:メタデータやレプリケーション制御ロジックにより、ソース→ターゲット→ソースの循環複製を自動で防ぎます。
- セットアップ:ソース/ターゲットのクラスタ情報(エンドポイント、認証情報)、レプリケーション対象トピック、帯域制御やフィルタリング設定を指定してジョブを作成します。
- ネットワーク/運用面:オンプレミスや他クラウドからの接続にはVPN/Direct ConnectやVPCピアリング/Transit Gateway等のネットワーク設計が必要で、リージョン間やインターネット経由でのデータ転送が発生するケースでは追加の転送料金が発生します。 この機能は、MSK Replicatorが利用可能な全リージョンでサポートされています。詳細な設定手順や制限、料金は公式ドキュメントと価格ページを参照してください。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: Kafkaを利用する開発者、SRE/運用チーム、クラウド移行担当者
- 利用シーン: オンプレミスや他クラウドのKafkaワークロードをAmazon MSK Standardへ移行する際のデータ移行、MSKをディザスターリカバリ(フェイルオーバー/バックアップ)先として利用する環境、ハイブリッド/マルチクラウドでのデータ分配
- 運用効果: カスタムレプリケーション基盤やMirrorMaker等のOSSツールを自前で運用する必要がなくなり、運用負荷が低減。トピック名維持・オフセット同期によりアプリケーション側の切替が容易になり、ダウンタイムやデータロスのリスクを減らせる
- コスト影響: リージョン横断やクラウド間のデータ転送で追加料金が発生する可能性がある。MSKおよびレプリケータ利用分の料金を確認する必要あり
技術的な注意点
- IAM権限: MSK Replicatorのジョブ作成・管理に必要なIAMポリシー(MSK関連の操作、CloudWatchログなど)を付与してください
- 認証方式: 外部クラスター接続はSASL/SCRAMまたはmTLSをサポート。証明書や資格情報の準備・安全な管理が必要です
- ネットワーク接続: オンプレ/他クラウドからの接続にはVPN/Direct Connect、VPCピアリング、Transit Gateway、あるいはパブリックエンドポイント経由の設計が必要。セキュリティグループ/ACLの設定も確認してください
- リージョン制限: 「MSK Replicatorが利用可能なリージョン」でサポート。利用前に対象リージョンでReplicatorが有効か確認してください
- Kafkaバージョン互換性: ソース/ターゲットのKafkaブローカーのバージョン互換性を事前に確認(特定の機能や認証方式はバージョン依存の可能性あり)
- データ転送コスト: リージョン間/クラウド間のデータ転送に伴う追加費用が発生する可能性があります。ネットワーク設計と料金見積りを行ってください
- モニタリング: CloudWatchメトリクスとログを用いてレプリケーション遅延、エラー、スループットを監視することを推奨します
- ループ防止: MSK Replicatorは無限ループ防止機構を備えますが、複雑な双方向トポロジー設計時は設定確認を行い意図しない循環が発生しないよう注意してください
- コスト: MSK Standardのブローカー料金、ストレージ、及びレプリケータ運用に伴う料金(およびデータ転送料金)を考慮してください