2026年08月06日
[Marketplace] AWS Marketplace now lets sellers configure net payment terms on private offers
- 公開日: 2026-08-06 (JST)
- カテゴリ: Marketplace
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aws-marketplace-net-payment-terms-for-private-offers
概要
AWS Marketplaceはプライベートオファーに対して、売り手がNet 30/45/60/90の支払期日(net payment terms)を個別設定できるようになりました。これにより買い手と売り手の交渉通りに請求書の支払期限を反映できます。
変更内容・新機能の詳細
従来はAWS Marketplace上の支払い条件は買い手とAWS間の標準支払条件に準拠して一律に適用されていましたが、本機能により売り手はプライベートオファー作成時にNet 30/45/60/90のいずれかを設定できます。設定された支払条件はそのプライベートオファーに含まれるすべてのMarketplace請求(前払い手数料、スケジュール支払、利用量ベースの課金を含む)に一律に適用されます。買い手はオファー受諾前に調達画面で適用される支払条件を確認できます。Channel Partner Private Offers(CPPO)の場合はISVが最大支払期間(上限)を定め、チャネルパートナーはその上限以下の条件を設定して提供できます。一般提供(GA)は商用のすべてのAWSリージョンで有効化されており、追加のセットアップやオンボーディングは不要です。柔軟な支払条件は「請求書払い(pay by invoice)」を選ぶ買い手に適用されます。カスタム支払条件を設定しない場合は従来どおり買い手の標準AWS支払条件が適用されます。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: AWS MarketplaceのISV(売り手)、チャネルパートナー、企業買い手(請求書払いを利用する法人)
- 利用シーン: 大口契約や特注条件の取引で売り手が買い手のキャッシュフローに合わせた支払期日を設定する場合。CPPOでチャネル経由の条件調整を行う場合。
- 運用効果: 買い手は交渉済みの支払期限が明示され前倒し承認リスクが減少、売り手はキャッシュフロー予測が立てやすくなる。請求・会計処理の透明性向上により支払遅延や争点の削減が期待できる。
- 制約: この機能は請求書払いを利用する買い手にのみ適用され、カスタム支払条件を設定しない場合は既存のAWS支払条件が継続して適用される。
技術的な注意点
- IAM権限: プライベートオファーを作成・管理するにはMarketplaceセラーアカウントと該当する権限が必要(既存のPrivate Offer作成権限を参照)。
- リージョン制限: 一般提供(GA)は商用の全リージョンで利用可能と公表されています。ただしGovCloudや中国リージョンなど商用外リージョンでは挙動が異なる可能性があるため利用前に確認してください。
- コスト: 機能利用自体に追加料金は明示されていませんが、売り手・買い手双方で支払タイミングの変更が資金調達コストやキャッシュフローに影響します。会計上の取り扱いを事前に確認してください。
- 会計/請求フロー: 設定したNet条件はオファー内の前払金、予定支払、利用量ベース課金すべてに適用されます。買い手が請求書払いに登録されていることが前提です。
- CPPO注意点: ISVが定める最大支払期間が優先され、チャネルパートナーはその上限以下でしか条件を提示できません。
- デフォルト動作: 売り手がカスタム支払条件を設定しない場合は従来通り買い手の標準AWS支払条件が適用されます。
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aws-marketplace-net-payment-terms-for-private-offers
- https://docs.aws.amazon.com/marketplace/latest/userguide/
- https://docs.aws.amazon.com/marketplace/latest/buyerguide/
[Govcloud Us] Amazon MSK now delivers Kafka Authorizer Logs to customers
- 公開日: 2026-08-06 (JST)
- カテゴリ: Govcloud Us
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/amazon-msk-kafka-authorizer-logs/
概要
Amazon MSKのProvisionedクラスタ(Standard/Expressブローカー)で、認可(Authorizer)ログの配信が追加されました。拒否された認可要求の詳細(クライアントIPや呼び出したAPIなど)をCloudWatch Logs、S3、またはData Firehoseへ配信できます。
変更内容・新機能の詳細
Authorizer Log DeliveryはProvisionedクラスタ(新規・既存のStandardおよびExpressブローカー)で利用可能になり、MSK側の追加料金は不要です。認可が拒否された各リクエストについてクライアントIPや試行されたAPIなどの詳細を記録し、セキュリティ監査、トラブルシューティング、コンプライアンス目的で活用できます。ログ配信先はAmazon CloudWatch Logs、Amazon S3、Amazon Data Firehoseが選択可能で、Amazon MSKコンソールまたはAWS CLIから有効化できます。機能はMSK Provisionedクラスタが提供されている全リージョンでサポートされていますが、AWS European Sovereign Cloud (eusc-de-east-1) では未対応です。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: MSKを利用するSRE/運用チーム、セキュリティ/コンプライアンス担当者、データエンジニア
- 利用シーンまたは効果: 許可/拒否されたクライアントアクセスの監査、認可エラーの原因特定、アクセス制御設定ミスの検出、監査証跡の収集
- 運用効果: 認可失敗の根本原因をクライアントIPやAPI情報から迅速に特定でき、セキュリティインシデント対応や設定修正が容易になる
技術的な注意点
- IAM権限: CloudWatch Logs/S3/Firehoseへ書き込みするための適切なIAMロール・ポリシーやバケットポリシー、Firehose権限を事前に準備してください
- リージョン制限: Provisionedクラスタが利用可能なリージョンでサポート(例外: AWS European Sovereign Cloud (eusc-de-east-1) は未対応)。GovCloud (US) の可用性はドキュメントで確認してください
- コスト: Authorizer Log機能自体に追加料金はありませんが、CloudWatch Logsのログ取り込み/保管、S3の保存、Firehoseの転送/取り込みに対する通常料金が発生します
- クラスタ種別: Provisionedクラスタ(StandardおよびExpressブローカー)のみ対応。MSK Serverlessは対象外です
- ログ内容および粒度: 拒否された認可要求がクライアントIP、要求されたAPIなどの詳細とともに記録されます。ログ量が多くなる可能性があるため、保存期間と集計方針を検討してください
- 配信先準備: S3バケットやCloudWatchロググループ、Firehose配信ストリームを事前に作成・設定し、必要な暗号化(SSE/KMS)やアクセス制御を構成してください
- データ保護/コンプライアンス: ログにクライアントIP等の機微情報が含まれるため、保持期間、アクセス制御、暗号化、ログのマスキング方針を検討してください
- 設定方法: Amazon MSKコンソールまたはAWS CLIで有効化可能。既存クラスタにも適用できます。詳細な手順や追加設定は公式ドキュメントを参照してください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/amazon-msk-kafka-authorizer-logs/
- https://docs.aws.amazon.com/msk/latest/developerguide/authorizer-logs.html
[S3] AWS Backup for Amazon S3 now supports direct access to backup data
- 公開日: 2026-08-06 (JST)
- カテゴリ: S3
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aws-backup-amazon-s3-direct-access/
概要
AWS Backup for Amazon S3 が S3 Access Point をバックアップのリカバリーポイントに直接作成できるようになり、復元を実行せずに標準の S3 API(GetObject など)でバックアップデータへ即時かつ読み取り専用でアクセスできる機能が追加されました。これにより、ターゲット復旧、データ検証、監査やフォレンジック調査が容易になります。
変更内容・新機能の詳細
新機能では、AWS Backup のリカバリーポイント(スナップショット型および継続的なポイントインタイム型の双方)に対して S3 Access Point を作成でき、GetObject、HeadObject、ListObjectsV2 等の標準 S3 操作でバックアップデータを直接読み取りできます。対象のリカバリーポイントは標準のバックアップボルトだけでなく、論理的にエアギャップされたボルトや、AWS Resource Access Manager(RAM)やマルチパーティ承認を介して共有されたリカバリーポイントにも対応します。Access Point がアクティブな間は該当するリカバリーポイントは削除から保護されます。Access Point の作成は AWS Backup コンソール、API、CLI のいずれかで行えます。アクセス制御は Access Point ポリシーや IAM ポリシー等で行い、アクセスは読み取り専用に限定されます。なお、本機能は一部リージョンで利用可能です。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: バックアップ/リカバリ担当者、データ保護/セキュリティチーム、SRE、コンプライアンス/監査担当者
- 利用シーン: 個別ファイルの迅速な取り出し(部分復元)、バックアップデータの整合性/可用性検証、監査証跡確認やフォレンジック調査のための読み取りアクセス提供
- 運用効果: フルリストアの待ち時間やコストを削減し、復旧作業や検証作業の迅速化が可能
- リスク低減: リカバリーポイントを復元せずに読み取りのみ行うため本番環境への不要な作業を減らせ、誤操作による上書きリスクを抑制
- 制限/留意点: 本機能は選択リージョンでのみ利用可能で、アクセスは読み取り専用だがアクセス許可設定やネットワーク設定に注意が必要
技術的な注意点
- IAM権限: Access Point 作成・利用には AWS Backup と S3 両方の適切な IAM 権限やリソースポリシーが必要です(最小権限の適用を推奨)。
- リージョン制限: 本機能は "select AWS Regions" で提供されます。利用前に対象リージョンでサポートされているか確認してください。
- コスト: Access Point 経由での GetObject 等のリクエストは S3 のリクエスト料金・データ転送料金の対象になる可能性があります。AWS Backup の料金体系にも影響があるため事前に確認してください。
- アクセス制御/監査: Access Point ポリシー、バケット/バックアップのリソースポリシー、IAM ポリシーでアクセスを限定し、CloudTrail や S3 サーバーアクセスログで操作を監査することを推奨します。
- データ整合性/読み取り専用: Access Point 経由は読み取り専用の操作を想定しており、実運用の復元処理とは別に検証/調査用途で使うのが想定用途です。
- 運用手順: 使い終わったらアクセス権や Access Point を速やかに削除または無効化することで、不要なアクセスを防止できます。
- 共有リカバリーポイント: RAM やマルチパーティ承認で共有されたリカバリーポイントにも対応しますが、共有先の権限設定や承認フローを確認してください。
- その他: Access Point 作成中/アクティブ時にリカバリーポイントが削除保護されるため、ライフサイクル運用(保持/削除ポリシー)への影響を把握しておいてください。
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aws-backup-amazon-s3-direct-access/
- https://docs.aws.amazon.com/aws-backup/latest/devguide/access-points-s3-backups.html
- https://aws.amazon.com/backup/pricing/
- https://aws.amazon.com/blogs/aws/aws-backup-for-amazon-s3-direct-access/
[Simple Email Service] Amazon SES now helps identify automated open and click events in event notifications
- 公開日: 2026-08-06 (JST)
- カテゴリ: Simple Email Service
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/amazon-ses-automated-email-interactions/
概要
Amazon SESのOpen/Clickイベント通知に、イベントが自動化システム(ボット)による可能性を示すisBotEventフィールドが追加されました。OpenやClickをイベント先(SNS/Firehoseなど)に配信している場合、追加設定不要で自動的に含まれます。
変更内容・新機能の詳細
Amazon Simple Email Service (SES) は、OpenおよびClickイベント通知に新しいフィールド isBotEvent を追加しました。isBotEvent はイベントが自動化されたシステム(メールプレビュー、リンクチェッカー、クローラー等)によるものか人間の受信者によるものかを示す信号で、値は Likely または Unlikely のいずれかになります。既にConfiguration Set経由でOpen/ClickイベントをSNSやFirehose等へ配信している場合、このフィールドは追加の設定なしにイベントペイロードに含まれます。本フィールドはSESが用いる判定ロジック(ヒューリスティクス/機械学習に基づく可能性がある)による確率的な指標であり、確定的な判定ではない点に留意してください。対象はOpenとClickイベントのみで、その他(Delivery/Bounce/Complaint等)のイベントには影響しません。全てのAmazon SES対応リージョンで利用可能です。詳細なイベントペイロードは、Amazon SES開発者ガイドの「Contents of event data that Amazon SES publishes to Amazon SNS」および「…to Firehose」を参照してください。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: メールマーケター、SRE/運用、データ分析者、プラットフォームエンジニア
- 利用シーン: 開封率やクリック率計測で自動化トラフィック(プレビューやボット)を識別して除外・フィルタリングする分析パイプライン
- 運用効果: 人間の実ユーザーによるエンゲージメント指標の精度向上、誤検知による誤った施策判断の低減
- 分析適用: イベントストリーム(SNS/Firehose)で isBotEvent = Likely を集計除外または別集計することでレポートの信頼性を向上可能
技術的な注意点
- IAM権限: イベントを受け取るSNSトピックやFirehose/Delivery先へのアクセス権(Subscribe/PutRecord等)が必要です。isBotEvent自体に別途有効化権限は不要です
- リージョン制限: 全てのAmazon SES対応リージョンで利用可能と明記されています
- コスト: SES側でisBotEventが追加されることによる追加課金は特にありませんが、SNS/Firehose/S3/Kinesis等の下流サービスの配信・保存に伴う通常の料金が発生します
- 自動有効化: 既にOpen/Clickイベントを配信している場合、追加設定不要でフィールドが自動的に含まれます
- 対象イベント: isBotEvent は Open および Click イベントにのみ含まれます(Delivery/Bounce/Complaintには含まれません)
- 値と解釈: 値は Likely または Unlikely のいずれか。確率的な指標であり100%の識別を保証するものではありません。閾値/ルールは運用側で定めて利用してください
- 互換性: イベントペイロードへのフィールド追加のみのため既存処理は基本的に影響を受けませんが、厳密なJSONスキーマ検証を行っている場合はスキーマ更新が必要な場合があります
- データ品質: ボット判定の誤検知があるため、長期的な傾向確認やサンプル検証を行い処理ロジックを調整してください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/amazon-ses-automated-email-interactions/
- https://docs.aws.amazon.com/ses/latest/DeveloperGuide/event-publishing-sns.html
- https://docs.aws.amazon.com/ses/latest/DeveloperGuide/event-publishing-firehose.html
[Backup] AWS Backup extends logically air-gapped vault support for Amazon Neptune to three additional AWS Regions
- 公開日: 2026-08-06 (JST)
- カテゴリ: Backup
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aws-backup-logically-air-gapped-vault-neptune-regions/
概要
AWS Backupの論理的エアギャップ(logically air-gapped)ボールトによるAmazon Neptuneバックアップのサポートが、Asia Pacific (Melbourne)、Europe (Spain)、Europe (Zurich)の3リージョンで拡張されました。これにより、これらのリージョンで不変(immutable)かつデフォルトでロックされたバックアップ保管が利用可能になります。
変更内容・新機能の詳細
今回の拡張で、Amazon Neptuneのバックアップを論理的エアギャップボールトに保存できるリージョンが3つ追加されました。論理的エアギャップボールトは以下の特長を持ちます:不変(immutable)でデフォルトでロックされること、暗号化(AWS管理キーまたは顧客管理キー(CMK)を使用)されること。バックアップはアカウント間およびリージョン間でコピー可能で、AWS Resource Access Manager (RAM) を使ってボールトを共有してリカバリに利用できます。さらに、アカウントが侵害された場合のボールトアクセスを保護するためにマルチパーティ承認(Multi-party approval)機能が提供されます。これらにより、ディザスタリカバリ要件やコンプライアンス要件の充足、リカバリ時間の短縮が期待できます。利用開始はAWS Backupコンソール、AWS CLI、AWS SDKsから可能で、サポートされるリージョンや詳細な機能は公式ドキュメントを参照してください。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: Amazon Neptuneを利用するデータベース管理者、SRE、セキュリティ/コンプライアンス担当者
- 利用シーン: 災害復旧(DR)計画での安全な長期バックアップ保存、規制監査に対応する変更不可なバックアップ保管、マルチアカウント環境での安全な復旧共有
- 運用効果: リカバリ時間の短縮と、バックアップの不変性・アクセス保護によりランサムウェアや内部不正からの復旧耐性が向上
- 対応リージョン: 追加されたリージョンは Asia Pacific (Melbourne)、Europe (Spain)、Europe (Zurich)(既存サポート地域は公式ドキュメントを参照)
- サービス対象: 本リリースはAmazon Neptuneのバックアップに対するサポート拡張です
技術的な注意点
- IAM権限: バックアップ作成・コピー、ボールト共有(RAM)、KMS使用のための適切なIAM権限とポリシーが必要です
- KMS/暗号化: AWS管理キーか顧客管理キー(CMK)を選択可能。CMKを使用する場合はキーのキーポリシーとリージョン配置、クロスアカウントアクセスの設定(grant/キー政策)を確認してください
- クロスアカウント/リージョン: バックアップのコピーやボールト共有には追加のリソースベースポリシーやRAM設定が必要です。コピー時の転送コストや遅延を考慮してください
- マルチパーティ承認: アクセス保護のための承認フローを導入すると自動復旧ワークフローが遅延する可能性があります。承認者の運用体制を整えてください
- リージョン制限: 本機能は上記3リージョンに拡張されたものの、全リージョンで未対応の可能性があります。利用前に公式ドキュメントで対象リージョンと機能対応状況を確認してください
- コスト: ボールトの保存料金、リージョン間転送費、KMSリクエスト(CMK使用時)の費用が発生する可能性があります。料金ページで見積もりを確認してください
- 対応サービス: 本アナウンスはAmazon Neptune向けの拡張です。他のAWSサービスでの論理的エアギャップボールト利用可否はドキュメントを参照してください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aws-backup-logically-air-gapped-vault-neptune-regions/
- https://docs.aws.amazon.com/aws-backup/latest/devguide/
- https://aws.amazon.com/backup/
- https://aws.amazon.com/backup/pricing/
[General] Amazon Quick supports multi-dataset analytical capabiity
- 公開日: 2026-08-06 (JST)
- カテゴリ: General
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/amazon-quick/
概要
Amazon Quick がマルチデータセット対応の「マルチデータセットトピック」を発表しました。複数データセット間のリレーションを単一トピックで定義し、ダッシュボードや自然言語Q&Aでランタイム結合を実行できるようになります。
変更内容・新機能の詳細
これまで Quick(Amazon Quick/QuickSight のトピック機能)で複数データセットにまたがる可視化や質問に答えるには、事前にデータを結合(JOIN)して単一のデータセットにまとめる必要があり、データ準備の手作業、SPICE 容量の追加消費、ユースケースごとのデータセット再構築が発生していました。マルチデータセットトピックでは、トピックが再利用可能なリレーショナルデータモデルとして振る舞い、複数データセットを一度追加してリレーション(キーや結合条件)を定義すると、Quick が実行時に自動で結合を行います。
この機能はダッシュボード作成と自然言語解析(NLQ/チャットエージェント)両方に適用されます。ダッシュボード作成では、トピックがセマンティックモデルとなるため、単一のビジュアルで複数データセットのフィールドを参照でき、基になる結合は自動生成されます。NLQでは、チャットエージェントが直接トピックを参照して質問に答え、トピック内に定義されたリレーションを用いて実行時に結合を行うため、事前のテーブル結合やデータ準備が不要になります。
ガバナンス面では、トピックは既存のデータセット権限を再利用し、行レベル/列レベルセキュリティ(RLS/CLS)をサポートするため、クロスデータセットの可視化や回答でも既存のアクセス制御が引き継がれます。マルチデータセットトピックは、Amazon Quick が利用可能なすべての AWS リージョンで一般提供(GA)されています。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: BI開発者、データアナリスト、ダッシュボード作成者、NLQ/チャットボット導入担当者
- 利用シーン: 複数ソース(例:売上DB+顧客DB+広告データ)をまたいだ分析や単一ビジュアルでの横断集計、自然言語での横断クエリ
- 運用効果: データ前処理(事前JOIN)や重複データセット作成の削減により運用負荷が低減される。セマンティックモデルを一度定義すればダッシュボードやエージェントが再利用可能
- セキュリティ/ガバナンス: 既存のデータセット権限とRLS/CLSを継承するため、統一された単一のソース・オブ・トゥルースを維持できる
- コスト/パフォーマンス: SPICE容量の削減に寄与する可能性がある一方、ランタイム結合が増えるとクエリ実行時の遅延やデータソース側のクエリ課金(例:Athena/Redshift など)増加の可能性があるため検証が必要
技術的な注意点
- IAM権限: トピック作成・編集、データセット参照、ダッシュボード公開に必要な Quick/QuickSight の権限(Topics 関連の権限や基データソースへの読み取り権限)を事前に確認してください
- リージョン制限: マルチデータセットトピックは Amazon Quick が利用可能な全リージョンで一般提供されていますが、利用前に対象リージョンでの有効化状況をコンソールで確認してください
- コスト: 事前結合による SPICE 容量の削減でコスト低減が見込めますが、ランタイム結合により基データソース側(Athena、Redshift、RDS など)へのクエリが増え、そちらの課金が増加する可能性があります
- パフォーマンス: 結合キーやデータ量、基データソースのパフォーマンスによりクエリ遅延が発生するため、実運用前に代表的クエリでベンチマークしてください
- 制限/留意点: クロスアカウントや特定コネクタの制約、トランスフォームのサポート範囲などはドキュメントで確認してください。NLQエージェントがトピックにアクセスする際はエージェントに必要な権限を付与する必要があります
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/amazon-quick/
- https://aws.amazon.com/quicksight/
- https://docs.aws.amazon.com/quicksight/latest/user/topics.html
[Bedrock] Announcing temporal policies and rate limiting in Amazon Bedrock AgentCore
- 公開日: 2026-08-06 (JST)
- カテゴリ: Bedrock
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/temporal-policies-agentcore/
概要
Amazon Bedrock AgentCoreに状態を考慮した認可ルール(temporal policies)と、ユーザー/グループ単位のレート制限機能が追加されました。これにより、エージェントのセッション履歴に基づく細かなアクセス制御と、下流サービスの保護や公平なリソース配分が可能になります。
変更内容・新機能の詳細
Temporal policies: エージェントのセッション内での過去の操作コンテキストを参照して各リクエストを評価する状態的(stateful)な認可ルールを定義できます。単発では安全でも、前後の操作の組合せで危険になる呼び出し(ツール呼び出しやモデル推論)を防止するために、ワークフローの順序制御、前回出力と引数の厳密一致の要求、特権操作前の人間承認(human-in-the-loop)の強制、データ鮮度の検証などが可能です。これにはセッション状態の参照・保持が必要で、ポリシーは過去のツール出力やイベントを条件にできます。 Rate limiting: AgentCoreゲートウェイ経由で接続されるツール、モデル、エージェントに対して、ユーザーまたはグループ単位でのトラフィック制限を設定できます。OAuthまたはAWS IAMでスコープされたルールにより、全ターゲットタイプ横断のリクエストレート、推論ターゲット向けのトークン単位の制限、長時間接続する同時接続数の上限(concurrent connections)まで指定可能です。これにより下流サービスの可用性保護、同時実行セッションの抑制、公平なリソース配分が実現します。 実装・運用: これらの機能はAgentCoreゲートウェイの設定で定義・適用され、既存の認証トークン(OAuth/IAM)と連携します。ドキュメントおよびDogwoodリファレンス実装が公開されており、ポリシー記述やサンプルの参照が可能です。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: LLMプロダクト開発者、AI安全チーム、セキュリティ/ガバナンス担当、SRE/運用チーム
- 利用シーンまたは効果: ワークフロー順序の保証(例: 出力確認→削除実行の順序強制)、機密操作前の人的承認フロー導入、ツール引数が前段出力と一致することの強制、推論/ツール呼び出し量の制御による下流サービス保護や公平な帯域配分
- 運用効果: 不正・誤操作の低減、下流APIやモデルの過負荷抑制、監査性向上(セッション履歴に基づく判定が可能)、SLA維持の支援
技術的な注意点
- IAM権限: AgentCoreゲートウェイやポリシー管理には対応するIAM権限が必要。OAuth連携を使う場合はトークン発行側の設定とスコープ設計を確認してください。
- リージョン制限: 機能のリージョン別提供状況があります。導入前に対象リージョンでの利用可否を公式ドキュメントで確認してください。
- コスト: これらの機能自体の料金体系を確認してください。セッション状態保持、ログ記録、追加のAPIコール(監査用など)や下流リトライ増加によるコスト増加の可能性があります。一方でレート制限により下流のコスト抑制が期待できます。
- 実装上の注意: Temporal policiesはセッション状態の管理(保存・参照)を前提とするため、状態保存のストレージ設計やデータ保持期間、プライバシー要件を考慮してください。ポリシー誤設定で正当な処理が拒否される可能性があるためテストを十分に行ってください。
- 互換性・動作の影響: 同時接続上限やトークン単位の制限により長時間接続アプリケーションで接続切断やリトライが発生する可能性があります。クライアント側でのバックオフ/再接続ロジックを用意してください。
- 参考実装: Dogwoodのリファレンス実装が公開されており、ポリシー定義例やゲートウェイ設定の参考になります。
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/temporal-policies-agentcore/
- https://docs.aws.amazon.com/bedrock/latest/userguide/
[Lambda] AWS Lambda announces scalable network bandwidth up to 3,000 Mbps for functions outside a VPC
- 公開日: 2026-08-06 (JST)
- カテゴリ: Lambda
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aws-lambda-network-bandwidth/
概要
AWS Lambdaは、VPC外の関数に対してメモリ設定に応じて最大3,000 Mbpsまでスケーラブルなネットワーク帯域を提供します。2 GB以上の関数で、2 GB時に625 Mbpsから10 GB時に3,000 Mbpsまで帯域が比例して増加します。
変更内容・新機能の詳細
今回の機能により、VPC外で実行されるLambda関数(メモリ設定が2 GB以上)のネットワークスループットがメモリに比例して拡張されます。従来は2 GBで上限625 Mbpsだったところが、メモリを増やすことで最大10 GB時に3,000 Mbpsまで到達します。これにより外部データソース(S3、データレイク、外部APIなど)から大容量データを取り込むワークロードや低レイテンシを要求する処理で、関数の実行時間短縮と1件あたりコスト低減が期待できます。機能を有効化するにはAWS Service Quotasで「Network bandwidth per execution environment」クォータの申請が必要です。申請後はアカウント内のVPC外関数に対してメモリ設定に応じて自動的に帯域がスケールします。機能自体の追加料金はなく、全ての商用AWSリージョンで利用可能とされています。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: 大量データを低レイテンシで処理するサーバーレス開発者、データ処理エンジニア、MLエンジニア、SRE/運用チーム
- 利用シーン: S3/外部ストレージからのバルクデータ取り込み、リアルタイム推論、メディア処理、外部APIとの高速データ転送を伴うバッチ・ストリーム処理
- 運用効果: 関数実行時間の短縮によるレイテンシ改善と呼び出しあたりコスト削減(ただしメモリ増加に伴うLambda実行料金の変化は考慮が必要)
技術的な注意点
- IAM権限: Service Quotasで申請するには servicequotas:RequestServiceQuotaIncrease 等の権限が必要。申請・確認作業は該当権限を持つIAMユーザー/ロールで行ってください。
- リージョン制限: 公表では全ての商用リージョンで利用可能とされていますが、実運用前に対象リージョンでの適用状況を確認してください。
- コスト: 機能自体に追加料金はないが、ネットワーク転送(データ転送/egress)費用や、帯域を得るためにメモリを増やした場合のLambda実行費用は発生します。総コスト影響を検証してください。
- 適用範囲: VPC外の実行環境のみ対象。VPC内(ENIを使用する関数)の帯域挙動には影響しません。
- 実行環境単位の制限: 帯域は“実行環境ごと”(コンテナ/実行環境単位)の上限です。高い同時実行数では合計スループットが複数の実行環境に分散されるため、同時実行性とメモリ配分のバランスを検証してください。
- 有効化手順: AWS Service Quotasの「Network bandwidth per execution environment」クォータへ申請を行います。申請後、アカウント内の該当関数で自動的にスケーリングします。
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aws-lambda-network-bandwidth/
- https://docs.aws.amazon.com/lambda/latest/dg/gettingstarted-limits.html
[Keyspaces] Amazon Keyspaces (for Apache Cassandra) is now available in the Canada West (Calgary) Region (ca-west-1)
- 公開日: 2026-08-06 (JST)
- カテゴリ: Keyspaces
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2025/11/amazon-keyspaces-apache-cassandra-canada-west/
概要
Amazon Keyspaces (for Apache Cassandra) がカナダ西部(カルガリー)リージョン (ca-west-1) で利用可能になりました。リージョン内にデータを保持しつつ、Cassandra互換のサーバーレスデータベースを低遅延で利用できます。
変更内容・新機能の詳細
Amazon Keyspaces は Apache Cassandra と互換性のあるマネージドデータベースサービスで、Cassandra Query Language (CQL) を使ってアプリケーションを構築できます。サーバーレス設計により、オンデマンドでスケールし、ほぼ無制限のスループットとストレージを提供するため、クラスタ運用やノード管理の負担が不要です。今回のリージョン追加により、カナダ西部のユーザーはデータ主権要件を満たしつつ、レイテンシを抑えたアクセスが可能になります。既存のCQL互換ドライバを利用して接続できますが、多くのユースケースでAWSの署名認証(SigV4)やTLSなどの統合認証・暗号化を利用する点に注意が必要です。運用面ではログ・メトリクスはCloudWatchで取得でき、バックアップや可用性はマネージドサービスとしてAWSが提供します。料金はサーバーレス課金モデルに基づくため、使用したリソースに対してのみ課金されます(リージョンごとの価格は要確認)。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: カナダ内の開発者・SRE・データエンジニア(Cassandra互換アプリケーションを地域内で運用したい組織)
- 利用シーンまたは効果: 低遅延のリアルタイムアプリ(ゲーム、IoT、セッション管理など)、データ主権が求められるシステム、運用負荷を下げたい既存Cassandraワークロードのクラウド移行
- 運用効果: ノード管理やクラスタチューニングの負担削減により運用コストと運用時間を削減できる
- コンプライアンス効果: データを ca-west-1 に留めることでカナダのデータ居住要件や規制対応が容易になる
技術的な注意点
- IAM権限: Keyspaces への接続では IAM ベースの認証(SigV4)や適切な権限設定が必要。CQLドライバに対するSigV4プラグインの設定を確認してください
- リージョン制限: 本アナウンスは Canada West (Calgary) リージョン (ca-west-1) 向けの追加です。他リージョンでの利用可否やレイテンシはリージョン間で異なります
- コスト: サーバーレス(オンデマンド)課金。リージョン別の料金を確認し、クロスリージョン通信やデータ転送に伴う追加コストに注意してください
- 互換性・移行: 多くのCQLクエリが動作しますが完全互換を保証するわけではないため、アプリ移行前に互換性テストを行ってください
- サービス制限: テーブル単位のスループット制限やアカウントクォータがあります。必要に応じてクォータ増加申請を行ってください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2025/11/amazon-keyspaces-apache-cassandra-canada-west/
- https://docs.aws.amazon.com/keyspaces/latest/devguide/
- https://aws.amazon.com/keyspaces/pricing/
[Glue] AWS Glue Data Quality makes ETL anomaly detection free and improves anomaly predictions
- 公開日: 2026-08-06 (JST)
- カテゴリ: Glue
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aws-glue-data-quality-anomaly-detection-free
概要
AWS Glue Data Qualityに新しい「観測モード」が追加され、線形トレンドの過剰外挿による誤検知を低減することで異常検知の精度が向上しました。さらに、Glue ETLジョブに対する異常検知の利用が追加料金なしで提供されます。
変更内容・新機能の詳細
新しい観測モードは、時系列データの異常検知において線形トレンドを用いた過度な外挿を避け、一定のベースライン(constant baseline)を用いることで誤検知(false positives)を抑制します。これにより、データ到着の間隔が不規則なノートブックベースや探索型ワークロード、平坦またはランダムなパターンを持つデータセット、予測可能なトレンドを持たない処理、実行スケジュールが変動する品質チェックなどで、より適切なアラートが得られます。加えて、Glue ETLジョブでの異常検知は追加料金が廃止され、Glueパイプライン全体でデータ品質の異常をコストを気にせず監視できます。これらの改善は全てのAWS商用リージョンおよびAWS GovCloud (US)で利用可能です。具体的な設定方法や詳細はGlue Data Quality のドキュメントを参照してください。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: データエンジニア、データサイエンティスト、SRE/運用チーム、Notebookを用いた探索的分析を行うユーザー
- 利用シーン: ノートブックや探索的ワークフローでのインタラクティブなデータ品質チェック、ETLパイプラインでの継続的な異常検知、間欠的に到着するデータやフラット/ランダムパターンの監視
- 運用効果: 誤検知の削減によりアラートノイズが減り、運用リソースを本当の異常対応に集中できる。さらにETLジョブでの異常検知が無料になったことで、パイプライン全体の監視導入コストが下がる
技術的な注意点
- IAM権限: Glue Data Qualityの設定・参照に必要なGlue関連のIAM権限(glue:StartJobRun や glue:GetJob、Data Qualityに関連する権限)および結果を確認するためのCloudWatch/S3等のアクセス権を事前に確認してください
- リージョン制限: 改善は全てのAWS商用リージョンとAWS GovCloud (US)で利用可能とされています。中国リージョンや特殊リージョンの対応状況はドキュメントで確認してください
- コスト: Glue ETLジョブにおける異常検知は追加料金が廃止されましたが、Glueのその他のData Quality機能やジョブ実行自体の料金は別途発生します。ノートブックや探索的ワークフローでの異常検知の課金扱いはドキュメント/料金ページで確認してください
- 運用上の注意: 観測モードは既存のトレンドベース検知と挙動が異なるため、既存ポリシーやアラート閾値との整合性を確認し、期待する検知精度を満たすか段階的に切替えて検証してください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aws-glue-data-quality-anomaly-detection-free
- https://docs.aws.amazon.com/glue/latest/dg/data-quality.html
- https://aws.amazon.com/glue/pricing/
[Marketplace] AWS Marketplace adds AI Insights so buyers can understand pricing before they buy
- 公開日: 2026-08-06 (JST)
- カテゴリ: Marketplace
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aws-marketplace-ai-insights/
概要
AWS Marketplaceは、出品商品の価格表示ページにAI Insightsを追加し、購入前に価格の仕組みを平易な日本語で確認できるようになりました。出品者が掲載した価格情報と公開ウェブサイトの文脈を参照し、説明と出典を表示します。
変更内容・新機能の詳細
AI Insightsは各Marketplace商品ページの「Pricing(価格)」セクションで利用可能な機能で、次を自動的に説明します:価格単位(例:vCPU時間、ユーザー/月など)が何を意味するか、利用量の増減に伴う請求の変化、複数の価格次元(課金単位・ライセンス層・追加オプション等)がどのように合算されるか、料金に含まれる・含まれない項目。説明は出品者がMarketplaceに掲載した価格情報と、出品者の公開サイト上の追加情報を根拠に生成され、説明文には参照元(出典)が明記されます。これにより従来は複数サイトを行き来して確認していた価格情報を、商品リスティング内で一貫して評価できるようになります。AI Insightsは、外部の価格コンテキストが入手可能なほとんどのリスティングで本日より有効で、AWS Marketplaceが提供されている全ての商用(commercial)リージョンで利用可能です。出品者はAI Insightsに表示される内容を確認し、必要に応じてAWS MarketplaceのSeller GuideにあるAI Insightsページの「Contact Us」フォームから編集をリクエストできます。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: クラウド購買担当者、SRE、DevOps、データサイエンティスト、ソフトウェアアーキテクト
- 利用シーンまたは効果: 購入前のコスト評価(見積り精度向上)、複雑な課金モデルの理解、購買意思決定の迅速化
- 運用効果: 複数サイトを照合する工数削減、誤解による過剰コストや設定ミスの低減
- 出品者への影響: 価格情報の公開・整備が重要に。誤った記載はAIの説明にも反映されるため正確な価格掲載が求められる
- リージョン影響: AWS Marketplaceが提供される商用リージョンで利用可能(GovCloud/中国リージョン等は対象外の可能性あり)
技術的な注意点
- IAM権限: 購入者がリスティングを閲覧するだけなら特別なIAM権限は不要。出品者が表示内容を確認・編集するにはMarketplace出品者アカウントおよび該当の手続きが必要
- リージョン制限: 商用AWSリージョンでは利用可能だが、GovCloudや中国リージョンなどMarketplaceの提供状況により未対応のリージョンがある可能性がある
- コスト: AI Insightsの閲覧自体に追加料金は発生しない(通知された)。ただし説明される各種料金は出品者の課金モデルに基づくため、実際の利用コストは別途発生する
- データソースと正確性: 説明は出品者掲載の価格情報および出品者公開サイトを元に生成される。AIの説明は補助的情報であり、最終的な請求・契約条件は出品者の正式な価格表や利用規約が優先される
- 表示有無: 外部価格コンテキストが存在しないリスティングではAI Insightsが表示されない場合がある
- 編集手続き: 出品者はAI Insightsの表示内容を確認し、Seller Guide内のContact Us経由で修正を依頼できる。反映には時間がかかることがある
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aws-marketplace-ai-insights/
- https://docs.aws.amazon.com/marketplace/latest/userguide/
[General] Amazon DynamoDB now supports real-time vector search
- 公開日: 2026-08-06 (JST)
- カテゴリ: General
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/amazon-dynamodb-vector-search
概要
Amazon DynamoDBがリアルタイム・ベクトル検索を一般提供開始しました。ベクトル埋め込みをネイティブにインデックス化し、単桁ミリ秒で高リコール(99%+)の近似近傍検索(ANN)を大規模に実行できます。
変更内容・新機能の詳細
DynamoDBの新機能では、ベクトル埋め込み(embeddings)を既存の属性と同じテーブルに保存し、ネイティブなベクトルインデックスを作成してリアルタイムのANN検索を行えます。ユーザーは任意のモデル(Amazon Bedrockのモデルを含む)で埋め込みを生成し、ベクトルインデックスのパーティションキーを選ぶことで水平スケーリングを行います。属性によるフィルタリングで検索範囲を絞り込め、DynamoDBが提供するサーバーレスの利点(インフラ管理不要、ダウンタイムなし、利用分のみ課金)はそのまま利用可能です。実装面では、近似近傍検索アルゴリズムを用いて高いリコールと低レイテンシを両立するよう設計されており、数十億〜数兆のベクトル規模にも対応できることが謳われています。これにより、AIエージェントのメモリに対する意味的検索(agentic grounding)、プロダクト類似検索、パーソナライズ広告、RAG(retrieval-augmented generation)、推薦システムなどのユースケースで予測可能なパフォーマンスが得られます。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: 機械学習エンジニア、データサイエンティスト、SRE/アプリ開発者、プロダクトチーム
- 利用シーン: セマンティック検索(自然言語/画像埋め込み)、商品の類似検索、RAGを用いた生成アプリケーション、エージェントのメモリ検索、レコメンデーション
- 運用効果: 単桁ミリ秒での検索応答と高リコールによりユーザー体験が向上し、インフラ管理コストと運用負荷を低減できる
- スケーラビリティの影響: パーティションキー設計により数十億〜数兆のベクトルにスケール可能で、大規模データでもレイテンシが安定しやすい
- 開発への影響: 埋め込みの生成・格納フロー(モデル→埋め込み→DynamoDB)を組み込むことでアプリケーションの検索機能を強化できる
技術的な注意点
- IAM権限: ベクトルインデックスの作成/更新/削除やテーブルのRead/Writeに関するDynamoDB権限が必要です。新しいベクトル関連のAPIアクションが追加されている可能性があるためポリシーを確認してください。
- リージョン制限: 記載されていませんが、サービスの展開はリージョンごとに異なります。利用前に対象リージョンでの提供状況を公式コンソール/ドキュメントで確認してください。
- コスト: ベクトルインデックスのストレージとクエリ実行による追加コストが発生する可能性があります。高頻度クエリや大量データ保存はコスト増につながるため見積もりを行ってください。
- データモデルと格納: 埋め込みは既存の属性と同じテーブルに保存します。設計次第でクエリ効率が大きく変わるため、属性設計とインデックス設計を事前に検討してください。
- インデックス設計/パーティショニング: ベクトルインデックスのパーティションキー選択がスケーリングの主要手段です。シャーディング設計やパーティションキーの分散性を考慮してください。
- 精度と近似(ANN): 高リコールを謳っていますが内部は近似検索(ANN)であるため、検索品質(リコール/精度)とレイテンシ/スループットのトレードオフを評価してください。アプリケーション要件に応じたパラメータ調整とベンチマークが必要です。
- フィルタ/整合性: 属性フィルタで結果を絞り込めますが、フィルタの適用タイミング(候補生成前/後)や影響をドキュメントで確認してください。既存のトランザクションや条件付き書き込みとの互換性も確認が必要です。
- SDK/CLIサポート: ベクトル検索APIはコンソール、SDK、CLIで段階的にサポートされることが多いため、使用する言語のSDKバージョンとAPI仕様を最新ドキュメントで確認してください。
- 運用(モニタリング/スロットリング): 高頻度クエリ時のスロットリングやレイテンシ変動に備え、CloudWatch等でメトリクス監視とアラート設定を行ってください。
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/amazon-dynamodb-vector-search
- https://aws.amazon.com/dynamodb/
- https://docs.aws.amazon.com/amazondynamodb/latest/developerguide/
[Iam Identity Center] AWS IAM Identity Center makes management of AWS account access optional for new organization instances
- 公開日: 2026-08-06 (JST)
- カテゴリ: Iam Identity Center
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aws-identity-center-accounts-optional/
概要
AWS IAM Identity Center (旧AWS SSO) の新しい組織インスタンス作成時オプションにより、AWSアカウントへのアクセス管理を初期設定で無効にできるようになりました。これにより、IAM Identity Center を AWS アプリケーション(SSO 対象アプリ)のアクセス管理のみに利用し、アカウント側のプロビジョニングを行わない選択が可能になります。
変更内容・新機能の詳細
新しい組織インスタンス作成時に「AWSアカウントの管理を有効にするか」を選択できるオプションが追加されました。オプションで無効にした場合、IAM Identity Center はメンバーアカウントへサービスリンクドロールをプロビジョニングしません(アカウント関連の権限付与やアサインメントの作成が行われない)。この設定はインスタンスの初期構成時に利用可能で、既存の IAM Identity Center インスタンスには影響しません。後からインスタンス設定画面または UpdateInstance API(sso-admin の UpdateInstance)を使ってアカウント管理を有効化できます。本機能は IAM Identity Center が利用可能なすべての AWS リージョンで利用可能です。メリットとしては、アカウント側のサービスリンクロールを作成しないことでアクセスサーフェスを減らし、アカウント管理の運用を分離してアプリケーション単位でのシングルサインオン運用を可能にする点が挙げられます。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: IAM Identity Center を使って認証・SSO を提供する組織運用者、クラウド管理者
- 利用シーンまたは効果: AWSアカウントに対する一元的なアクセス管理が不要で、アプリケーション単位の SSO のみを提供したい場合に有効。アカウント側のロール作成を避けたいセキュリティポリシーや最小権限運用に適合
- 運用効果: サービスリンクドロール未作成によりメンバーアカウントへのアクセス面が縮小し、アカウント運用の初期負担を軽減。必要に応じて後からアカウント管理を有効化可能
技術的な注意点
- IAM権限: インスタンス設定を変更するには sso-admin:UpdateInstance 等の IAM 権限が必要です(管理者ロールでの実行を推奨)
- リージョン制限: IAM Identity Center が利用可能なすべてのリージョンで本機能は提供されています(ただしリージョンごとの IAM Identity Center の提供状況は確認してください)
- コスト: 本機能自体に追加料金は発生しません。ただし後からアカウント管理を有効にするとサービスリンクドロール作成やアカウント側の設定が発生します
- 既存インスタンスへの影響: 既存の IAM Identity Center インスタンスには影響しません。既存インスタンスで挙動を変更するにはインスタンス設定または UpdateInstance API を利用してください
- サービスリンクドロール: アカウント管理を無効にするとメンバーアカウントにサービスリンクドロールがプロビジョニングされないため、アカウントへの自動アサインメントや権限セット適用は行われません
- API/自動化: インフラ自動化や CI/CD から変更する場合は sso-admin の API(UpdateInstance)や対応する SDK/CLI を利用してください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aws-identity-center-accounts-optional/
- https://docs.aws.amazon.com/singlesignon/latest/userguide/
[Aurora] Amazon Aurora serverless now scales faster to support agentic AI and other bursty workloads
- 公開日: 2026-08-06 (JST)
- カテゴリ: Aurora
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aurora-serverless-instant-12-acu-scaling
概要
Amazon Aurora Serverlessがスケールアップ時の初期容量を強化し、1秒以内に最大12 ACUを確保したうえでワークロードに応じて最大256 ACUまで自動で拡張可能になりました。エージェント型AIやバースト的なトラフィックに適した改善で、アイドル時は自動でゼロまでスケールダウンします。
変更内容・新機能の詳細
主な技術的変更点は次の通りです。スケールアップイベント時により高い“初期容量”を素早く割り当てできるようになり、1秒以内に最大12 ACU(Aurora Capacity Units)を提供、その後ワークロードに応じて最大256 ACUまで段階的に拡張します。ワークロード終了時は自動でゼロまでスケールダウンするため、従量課金でコスト効率が高くなります。この改善はプラットフォームバージョン3および4のAurora Serverlessクラスターでデフォルト有効化されており、追加設定は不要です。プラットフォームバージョン1または2を使用している既存クラスターは、直接バージョン4へアップグレードすることで本機能を利用できます。クラスターのプラットフォームバージョンは、RDSコンソールのインスタンス構成欄またはRDS APIのServerlessV2PlatformVersionパラメータで確認できます。料金やリージョン対応状況はAmazon Auroraの料金ページを参照してください。エージェント型AI(多数の短時間リクエストを並列で発生させるワークロード)、オンデマンドのバッチ処理、短時間のピークを伴うWeb/APIバックエンドなど、断続的かつ予測困難な負荷に特に有効です。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: データベース/クラウドアーキテクト、SRE、AIアプリ開発者
- 利用シーンまたは効果: エージェント型AIやバーストの多いAPI/ジョブ処理で、短時間に必要な初期容量を即座に確保できるためレイテンシ低減とスループット確保が期待できる
- 運用効果: 常時大容量を確保する必要がなく、アイドル時はゼロまで縮小してコスト削減が可能。短時間ピークの吸収によりサービス安定化やオートスケールの手間削減が見込める
技術的な注意点
- IAM権限: クラスターの確認やアップグレードには rds:DescribeDBClusters、rds:ModifyDBCluster などのRDS操作権限が必要です(実行前に権限を確認してください)
- リージョン制限: 機能提供と料金はリージョンごとに異なるため、利用前に対象リージョンでの対応状況を確認してください
- コスト: ACU単位の従量課金が適用されます。初期12 ACUやその後の拡張分は課金対象となるため、料金ページでACUあたりの単価・課金粒度を確認してください
- プラットフォーム/互換性: 改善はプラットフォームv3/v4でデフォルト有効。v1/v2からv4へアップグレード可能だが、アップグレードは再起動や短時間の接続中断が発生する可能性があるためメンテナンスウィンドウで実施してください
- 監視: スケール動作はCloudWatchメトリクスおよびPerformance Insightsで監視可能です。キャパシティ変動や接続数、レイテンシを監視してアプリ側の挙動確認を行ってください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aurora-serverless-instant-12-acu-scaling
- https://aws.amazon.com/rds/aurora/pricing/
- https://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/aurora-serverless-v2.html
- https://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/aurora-serverless-v2-scaling.html
- https://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/aurora-serverless-create.html