2026年05月26日
[VPC] Amazon VPC IPAM now supports tags on IPAM pool allocations
- 公開日: 2026-05-26 (JST)
- カテゴリ: VPC
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/05/amazon-vpc-ipam-tags/
概要
Amazon VPC IPAMがIPAMプールの個々の割り当て(allocation)に対するタグ付けをサポートしました。これによりIPアドレス割り当て単位で既存のタグ運用を適用し、IAMやSCPを使った細かなガバナンスや検索が可能になります。
変更内容・新機能の詳細
今回の更新で、IPAMのプール割り当てに対して割り当て時にタグを付与したり、既存の割り当てにタグを追加できるようになりました。付与したタグはAWS Identity and Access Management(IAM)やAWS OrganizationsのService Control Policies(SCP)内で参照可能なため、割り当て元プールや環境(例:production/dev)などのタグに基づいてアクセス制御を行えます。これにより大規模・マルチアカウント環境で、特定の役割のみが特定プールからアドレスを割り当てられるようなポリシー設計が可能になります。また、コンソール上や検索・フィルタ機能でタグをキーに割り当てを横断検索できるため、特定のIPレンジや用途に紐づく割り当てを素早く特定できます。リージョンはIPAMが利用可能なすべてのリージョンで提供され、追加料金は発生しません。既存の自動化(CLI/SDK/Infrastructure as Code)でIPAM割り当てを操作している場合は、タグ指定の有無によりスクリプトやテンプレートの更新が必要になる点に注意してください。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: ネットワーク管理者、クラウドアーキテクト、SRE、マルチアカウントを管理する運用チーム
- 利用シーン: 環境(production/dev)や所有チームで割り当てを分類し、IAM/SCPで割当権限を制御する
- 運用効果: IPアドレス管理の可視化と検索が高速化され、大規模環境でのガバナンス(誰がどのプールから割り当て可能か)の一元化が容易に
- セキュリティ/ガバナンス: タグを条件にしたIAMポリシーやSCPで不正な割り当てを防止し、コンプライアンス運用を強化可能
技術的な注意点
- IAM権限: タグを用いるIAM条件(例: aws:ResourceTag/<key>)で制御可能。IPAMの割当て操作に必要なEC2/IPAM関連の権限も併せて設定してください
- リージョン制限: IPAMがサポートされているすべてのリージョンで利用可能(ただし、利用前に対象リージョンでIPAMが有効か確認してください)
- コスト: 追加料金は発生しませんが、IPAM自体や関連リソースの利用料金は別途発生します
- 自動化対応: コンソールのほか、API/CLI/SDKでのタグ付けワークフローを想定して既存のスクリプトやCloudFormation/Terraformテンプレートを確認・更新してください
- タグ制約: 標準的なAWSのタグ付け制限(キー/値の長さ、リソース当たりのタグ数など)が適用される可能性があるため、詳細は公式ドキュメントで確認してください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/05/amazon-vpc-ipam-tags/
- https://docs.aws.amazon.com/vpc/latest/ipam/
[GuardDuty] Amazon GuardDuty Malware Protection for AWS Backup supports Amazon S3 continuous backups
- 公開日: 2026-05-26 (JST)
- カテゴリ: GuardDuty
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/05/amazon-guardduty-aws-backup-s3-continuous/
概要
Amazon GuardDuty Malware Protection for AWS BackupがAmazon S3の継続的バックアップ(Point-in-Time Recovery: PITR)をスキャン対象にサポートしました。バックアップ時点ごとのマルウェア検出・クリーンな復旧ポイントの特定が可能になります。
変更内容・新機能の詳細
主な機能追加は以下のとおりです。
- S3の継続的バックアップ(PITR)を対象に、GuardDuty Malware Protectionでマルウェアスキャンが可能になりました。
- バックアッププラン内で「フルスキャン」または「増分スキャン」を有効化でき、必要に応じて任意の復旧可能時点(restorable point in time)までのオンデマンドスキャンを実行できます。
- 新しいAPI(GetPITRMalwareScanResults)により、継続的バックアップの任意の時点におけるマルウェアスキャン結果(クリーン/感染など)を照会でき、特定の復旧時点が安全かどうかを復元前に検証できます。
- 利用方法はAWS Backupコンソール、API、CLIを通じて設定・実行可能です。
- サポートリージョンは、GuardDuty Malware Protection for AWS Backupがサポートされるすべてのリージョンに拡張されています。 この機能により、S3のPITR全体にわたって「安全な復旧ポイント(clean points)」を識別し、感染が確認された時点を除外して復元する運用が容易になります。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: クラウドセキュリティ担当者、バックアップ/リカバリ設計者、SRE/運用チーム
- 利用シーン: S3オブジェクトの誤削除やランサムウェア対策でPITRから復旧する際に、復旧候補時点がマルウェアフリーかを事前に検証する
- 運用効果: 復旧前に安全な復旧時点を自動的に特定できるため、誤って感染済み状態を復元するリスクを低減し、復旧判断のスピードと信頼性が向上する
技術的な注意点
- IAM権限: GuardDutyおよびAWS Backupの設定/実行に必要な権限が必要です。GetPITRMalwareScanResults等のAPI呼び出し権限を付与してください。
- リージョン制限: S3継続的バックアップのスキャンは、GuardDuty Malware Protection for AWS Backupをサポートするリージョンで利用可能です。対象リージョンは事前確認してください。
- コスト: GuardDuty Malware Protectionおよび追加のスキャン実行(オンデマンド/定期)に対して課金が発生する可能性があります。API呼び出しや追加ストレージ等による費用影響も考慮してください。
- 運用/パフォーマンス: 大容量のPITRデータに対するスキャンは時間がかかる場合があります。スキャン設定(フル/増分)やスケジュールを検討し、復旧時間目標(RTO)に与える影響を評価してください。
- スキャン対象の範囲: これはS3の「継続的バックアップ(AWS BackupによるPITR)」をスキャンする機能であり、S3のライブオブジェクト(直接のバケット内オブジェクト)を常時リアルタイムで変更検査する機能とは別です。
- API/制限: 大量の照会やスキャン実行を行う場合はAPIレート制限やサービスクォータを確認し、必要に応じて引き上げ申請を行ってください。
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/05/amazon-guardduty-aws-backup-s3-continuous/
- https://docs.aws.amazon.com/aws-backup/latest/devguide/what-is-aws-backup.html
- https://docs.aws.amazon.com/guardduty/latest/ug/malware-protection.html
- https://docs.aws.amazon.com/aws-backup/latest/devguide/API_GetPITRMalwareScanResults.html