2026年05月14日
[General] AWS RTB Fabric supports custom domains for real-time bidding workloads
- 公開日: 2026-05-14 (JST)
- カテゴリ: General
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/05/aws-rtb-fabric-custom-domains/
概要
AWS RTB Fabricがカスタムドメインをサポートしました。AdTech企業は既存の公開エンドポイント(例: bid.company.com/path)を維持したままRTB Fabric経由でリアルタイム入札(RTB)トラフィックを受信できるようになります。
変更内容・新機能の詳細
今回の機能追加により、AdTech事業者は自社のDNSでCNAMEを設定して既存のドメイン名をRTB Fabricにポイントできます。RTB Fabric側でURLパターンに基づくルーティングルールを定義でき、パスやパターンごとに特定のRTB Fabricリンク(トラフィックソース)へトラフィックを振り分けられます。これにより、DSP/SSP側や供給側パートナーにエンドポイント変更を要求することなく、すべてのパートナートラフィックをシームレスにRTB Fabricへ誘導できます。RTB Fabricはプライベートで高性能なネットワーク環境を用い、単位遅延は単一桁ミリ秒を目指しつつ、標準的なクラウドネットワーキング費用を最大約80%削減するとしています。導入は「パートナー接続を3ステップで完了」と案内されており、前提としてRTB Fabricがサポートするリージョン(US East (N. Virginia)、US West (Oregon)、Asia Pacific (Singapore)、Asia Pacific (Tokyo)、Europe (Frankfurt)、Europe (Ireland))で利用可能です。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: AdTech企業(DSP/SSP、アドネットワーク、需要/供給プラットフォーム)、SRE/ネットワーク運用チーム
- 利用シーンまたは効果: 既存の公開エンドポイントを変更せずにRTB Fabricを経由した入札トラフィック集約・最適化を実施できる(パートナーの設定変更不要)
- 運用効果: パートナー連携やセットアップのリードタイム短縮、レイテンシ低減による入札レスポンス改善、ネットワーキングコストの削減
- 互換性: 既存のDNS/CNAMEベースの運用モデルと親和性が高く、既存パス/URLパターンを維持して段階的に移行可能
技術的な注意点
- DNS/CNAME: 自社ドメインでCNAMEをRTB Fabricの指定ホストに向ける必要がある。DNS TTLや伝播を考慮した切替計画を推奨
- TLS/証明書: カスタムドメインでTLSを使う場合は証明書の管理(自社提供またはAWSが提供するマネージド証明書の利用可否)やSNI設定を確認すること
- IAM権限: RTB Fabricの管理やルーティング設定、証明書関連APIを操作するための適切なIAM権限を用意する必要がある(詳細はドキュメント参照)
- リージョン制限: 本機能はRTB Fabricがサポートするリージョンで利用可能(US East (N. Virginia)、US West (Oregon)、Asia Pacific (Singapore)、Asia Pacific (Tokyo)、Europe (Frankfurt)、Europe (Ireland))
- コスト: AWSは「標準クラウドネットワーキング費用を最大80%削減」としているが、実際の費用はトラフィック量・ルーティング構成に依存する。追加のデータ転送費・機能利用料が発生する可能性があるため見積もりを必ず取得すること
- 運用/検証: パートナー側の挙動検証(パスベースルーティングの期待動作、ログ・ヘルスチェック、フォールバック経路)を本番切替前に行うこと
- 監視/ログ: RTBトランザクションに関する遅延・エラーの可視化やアクセスログ取得方法、ログ保持ポリシーを事前に確認・設計すること
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/05/aws-rtb-fabric-custom-domains/
- https://aws.amazon.com/rtb-fabric/
[SageMaker] Amazon SageMaker Data Agent now available for IAM Identity Center domains
- 公開日: 2026-05-14 (JST)
- カテゴリ: SageMaker
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/05/amazon-sagemaker-data-agent-idc/
概要
Amazon SageMaker Data AgentがIAM Identity Centerで構成されたSageMaker Unified Studioドメインで利用可能になりました。自然言語で分析目的を記述すると、接続済みデータソース向けの動作するPython/SQLコードやステップ実行プラン、デバッグ提案を生成できます。
変更内容・新機能の詳細
Data AgentはSageMakerノートブックとQuery Editorの両方で動作するAIアシスタントで、Amazon Athena、Amazon Redshift、Amazon S3、AWS Glue Data Catalogなどに接続されたデータを対象に、複雑なSQL結合、集約、DataFrame変換、可視化コードなどを自然言語から自動生成します。会話コンテキストをノートブックセル、選択テーブル、クエリ履歴にまたがって維持し、実行前に段階的なプランを提示してからコードを生成します。さらに「Fix with AI」機能で実行エラーを分析し、修正案を提示するため、デバッグや開発サイクルの短縮が期待できます。本機能はSageMaker Unified Studioがサポートされる全ての商用リージョンで利用可能で、使用開始はUnified Studio内のプロジェクト → ノートブック/Query Editor → Data Agentパネルから行います。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: データアナリスト、データエンジニア、機械学習エンジニア、SRE/運用担当者
- 利用シーン: 自然言語での探索的分析(四半期売上成長率算出、可視化作成)、ノートブック内でのDataFrame変換や前処理、自動SQL生成によるQuery Editorでの高速なクエリ作成
- 運用効果: コード作成・デバッグ工数の削減、分析プロトタイピング速度の向上、データソース間の結合や集約作業の効率化
- セキュリティ/ガバナンス: IAM Identity Centerを利用するドメインで動作し、既存のアクセス制御・権限モデルと連携できるため組織ポリシーに沿った運用が可能
- コスト影響: Data Agent自身の明示的な料金は記事で記載されていないが、生成コードを実行するAthena/Redshift/SageMakerなどの基盤サービス利用料は通常通り発生します
技術的な注意点
- IAM権限: SageMaker Unified StudioドメインがIAM Identity Centerで構成されている必要があり、ユーザーに適切なSageMakerおよびデータソース(Athena/Redshift/S3/Glue)へのアクセス許可を付与してください
- データ接続/ネットワーク: RedshiftやS3へのアクセスはネットワーク(VPC、VPCエンドポイント)やクレデンシャルの設定が必要です。オンプレやプライベートデータソースは追加設定が必要になる場合があります
- リージョン制限: 本機能はSageMaker Unified Studioがサポートされる商用リージョンで利用可能です。GovCloud/中国リージョン等では未対応の可能性がありますので事前確認してください
- コスト: Data Agentによるコード生成自体の課金が明記されていない場合でも、生成コード実行時のクエリ実行料やSageMakerノートブック実行料は発生します。コスト見積りを事前に行ってください
- データプライバシー/ログ: エラー解析や会話コンテキスト保持のためにクエリ/ログ情報が処理されます。機密データを扱う場合はデータマスキングやアクセス制御、AWSのデータ使用ポリシーを確認してください
- 精度・検証: 自動生成コードは意図した集計や性能最適化を必ずしも保証しません。生成結果はレビュー・テスト・ベンチマークを実施してから本番適用してください
参考情報
- https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/05/amazon-sagemaker-data-agent-idc/
- https://aws.amazon.com/sagemaker/unified-studio/
- https://docs.aws.amazon.com/sagemaker/latest/dg/unified-studio.html
[Fsx For Openzfs] Amazon FSx for OpenZFS now supports creating Multi-AZ file systems in shared VPCs
- 公開日: 2026-05-14 (JST)
- カテゴリ: Fsx For Openzfs
- リンク: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/05/amazon-fsx-openzfs-multi-az-vpcs/
概要
Amazon FSx for OpenZFS が組織内の共有 VPC (VPC Sharing) で Multi-AZ ファイルシステムを作成できるようになりました。これによりネットワークを中央集約しつつ、参加アカウントから高可用なファイルシステムを直接デプロイできます。
変更内容・新機能の詳細
従来、組織の共有 VPC(Resource Access Manager を利用した VPC sharing)では参加アカウントから Single-AZ の FSx for OpenZFS ファイルシステムのみ作成可能で、Multi-AZ ファイルシステムは VPC オーナーアカウントでしか作成できませんでした。本アップデートにより、参加アカウントでも共有サブネット内で Multi-AZ の FSx for OpenZFS を作成可能になりました。Multi-AZ は異なるアベイラビリティゾーン間での冗長化を提供するため、共有 VPC の中央管理されたネットワーク設定の下で高可用なストレージを運用できます。リージョンについては、Amazon FSx for OpenZFS が提供されている全リージョンでこの機能が利用可能です。実際の作成時は、共有サブネットが複数 AZ を跨いで共有されていること、参加アカウントに必要な IAM/EC2/FSx 関連権限が付与されていること、そしてネットワーク(ルートテーブル、セキュリティグループ、NACL)が適切に設定されていることを確認する必要があります。
影響範囲・利用シーン
- 対象ユーザー: AWS Organizations を利用する企業、マルチアカウント運用のネットワーク/ストレージ管理者、SRE/プラットフォームチーム
- 利用シーン: 中央のネットワーク(共有 VPC)を維持しつつ参加アカウントが高可用(Multi-AZ)なファイルサービスを自律的に作成・運用するケース(データベース共有ストレージ、分析基盤、コンテナ/ECS/EKS ワークロードの共有ファイルシステムなど)
- 運用効果: ネットワーク設計を中央集約しつつストレージ運用の分散が可能になり、アカウント間の管理負荷軽減やデプロイ周期短縮による開発速度向上、サービスの高可用化が期待できる
技術的な注意点
- IAM権限: 参加アカウントには FSx の作成(fsx:CreateFileSystem 等)と EC2 のサブネット参照/ENI 作成等の権限が必要です。VPC オーナー側での共有設定や RAM の利用権限も関係します。
- VPC共有要件: サブネット共有は AWS Resource Access Manager (RAM) を通じて設定されている必要があり、参加アカウントとオーナーは同じ AWS Organization に所属している必要があります。Multi-AZ 作成には異なる AZ のサブネットが共有されていることが前提です。
- ネットワーク: セキュリティグループ、ルートテーブル、NACL、DNS 解決(VPC 内 DNS)を適切に設定してください。セキュリティグループは共有 VPC 側で管理されるため、オーナー/参加間で調整が必要です。
- リージョン制限: Amazon FSx for OpenZFS が提供されているリージョンで利用可能とされていますが、リージョンごとの提供状況や一部機能差異は公式ページで確認してください。
- 移行/変更: 既存の Single-AZ ファイルシステムを直接 Multi-AZ に切り替えられない場合があるため、必要に応じてスナップショット→新規 Multi-AZ ファイルシステムへのリストア等の移行計画を検討してください。
- コスト: Multi-AZ は Single-AZ よりコストが高くなる(冗長化と追加リソースによる)ため、料金への影響を事前に見積もってください。
- サービス制限/クォータ: FSx および VPC のクォータ(ファイルシステム数、ENI 数、サブネット数等)に注意してください。必要ならクォータ引き上げ申請を行ってください。